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テーマ:ミステリはお好き?(1496)
カテゴリ:読書
◆クレイグ・ライス『わが王国は霊柩車』(ハヤカワミステリ 1991/3/31)
弁護士のジョン・J・マローンは、化粧品会社デロラ・ディーン社に呼ばれ、コールド・クリームのモデルとしてCMに出演している女性デロラ・ディーンが実は5人の女性のパーツを別々に撮影して寄せ集めた存在であることを知らされる。その日、「手」担当のエバ・ルー・ストラウスが欠勤し、社長のヘイゼル・スワックハマー宛に、美しい手袋に包まれた女の手首が送りつけられた。警察に内密に調査をはじめたマローンだが、テレビプロデューサー業を始めた友人のジェイク・ジャスタスとその妻ヘレンが、当然のようにからんでくる。やがて次に、美しいハイヒールに包まれた足が届き・・ クリスティ、クイーンなどを除いてほとんど海外物ミステリを読まない私が、例外的に大好きな作家がこのクレイグ・ライス。弁護士マローンとジャスタス夫妻シリーズは大好き。特に美しい淡いブロンドと薄青い目をした美女で、お酒が強く、ツートーンカラーのコンバーティブルをむちゃくちゃなスピードで乗り回して事故を起こさないお転婆な富豪令嬢のヘレンが大好き。彼女は大抵、自分の目の色と同じ薄いブルーや、髪の色と同じベージュ系(薄い茶色やキャラメル色)のドレスや靴やバッグ、毛皮を身に付けていて、アメリカ上流社会の令嬢らしくておしゃれ。 ミステリとしては、人間関係を解いていくのが中心になっていて、ドラマ化しやすいような感じ。とても通俗的だが、からっとした雰囲気とユーモア、抜群のセンスで面白くしている。 時々とびきりの美女に惚れられたりしているのに、何だかいつもマローンはかわいそうなんだよなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年02月22日 13時18分36秒
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