2006/07/01(土)16:42
片耳聾について その1
王子が5才になるちょっと前のこと。ちょうど保育園で
おたふく風邪が大流行した。
予防接種を受けそびれていたので、うつるかもな~と思っていたが、症状が出ないので、ラッキーかなと思っていた。
しかし、それは大きな間違いであった。
ある日、右の耳に糸が詰まっているのを発見。
聞けば、お昼寝用のバスタオルの糸がほつれていて、遊んでいて耳に入れてしまったという。
しょうがないな~と思いながら、綿棒で取り出した。
それから何日かして、
また右耳の中に糸が詰まっているのを発見。
今度は綿棒ではなかなかとれず、耳鼻科につれていく破目になった。
「なんで糸を詰めるのよ。」と聞くと、
「・・・・」
理由を言おうとしない王子。
ひょっとして左耳の聞こえが悪いのではないか、と疑い、耳鼻科で調べてもらおうと思った。
最初にいった耳鼻科では糸をとってもらい、左耳の聞こえが悪いかもしれません、と告げ、検査を依頼した。しかし、このときの耳鼻科医は聴力検査はせず、レントゲンを取って「慢性の副鼻腔炎があり、そのせいで聞こえが悪いのかも」ということであった。
今思えば、このとき検査をしていれば、早く発見できて、ステロイド治療などの治療がまだ効いたかもしれない。
それから王子の左耳の聞こえが悪いのではないか、という疑いはますます強くなり、数日後に別の耳鼻科に行ってみた。
そこで聴力検査をしてもらい、驚くべきことが判明した。
「お子さんの左耳はほとんど聴力がありません。」
このときのショック、言葉ではいいあらわせない。
「おたふく風邪にかかったことはありませんか?」
「今、保育園で流行ってます・・・本人はかかってはいないみたいです。」
「では、おたふく風邪の抗体価を測ってみましょう。そして聴力は大学でもっと詳しく検査しましょう。」
といわれ、頭まっしろになった・・・。
おたふく風邪には不顕性感染といって、耳下腺が腫れないケースが30%ほどあるという。大多数は症状がでないまま抗体価のみが上昇し、そのままおたふく風邪に対する免疫を獲得する、ラッキーなパターンなのだ。
しかし、王子の場合、不顕性感染で合併症のみが残ってしまった。しかもこの合併症、非常に難治であるとのこと。こんなこともあるんだ、と初めて知った。
夫も、両親も、義両親も、保育園の先生も、みんなびっくり。
紹介状を持って、大学病院へむかった。
・・・・つづく
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