王子の七草祝いをしてくれるという義父の申し出を「拒否した」みたいな形になり、気まずくなったまま義両親は隣県の自宅へ帰っていった。
罪悪感に見舞われた私は、折からの疲れとストレスのため、高熱を出し寝込んでしまった・・・。
そのとき、夫はいたわりの言葉をかけてくれることも、家事や育児を手伝ってくれることもなかった・・・。
大晦日になっても体調はよくならず、(おそらく、「行きたくない」という気持ちが生み出した心身症みたいなものだったのかも・・・。)
結局、夫は王子だけ連れて義実家へ帰省した。
実母がおせちとベビーフードを持ってきてくれたので、姫と二人、なんとか生き延びることができた。
正月も明け、私の体調も次第によくなり、夫と王子も義実家から帰ってきた。
気まずい雰囲気の中、王子の七草祝いは家族だけでもやってあげよう、ということになった。
しかし、七草粥をもらう7軒が確保できなかった。(7軒の家を回ってお粥を頂き、それを食べるとずっと健康でいられるという、七草の風習である。)
同じ市内に住む実母、弟宅、実叔母宅の3軒には頼むことができたが、義実家ときまずくなっている今、そちら関係に頼むのは気がひけた。しかも、義実家は隣の県にあるので結構遠いのだ。義姉にも頼んでみたが、「その日は仕事がある」と断られていた。
困って実母に相談したら、実家近辺の知り合いに頼んでくれて、なんとか7軒確保できた。
しかし、これがまた夫には気に入らなかった
義父の申し出を断っておきながら、私の実家主導で七草を祝うのが、納得できなかったのだ。
その気持ちは理解できたが、自分で7軒を確保しようと行動するわけでもなく、すべて私任せにしていたので、気に入らなくても同行はすると思っていた。
そして七草当日、いよいよ出かけるという時になって突然、夫が言った。
「オレはいかんぞ。親父の申し出は断ったくせに。納得できん。」
その言葉に、たまりにたまっていた怒りが爆発した。
「あんたはいつもあっち(義実家)寄りで、私の体調とか気持ちよりも、義実家の面子のほうが大切なんだよね。せっかく祝ってくれるというのを断ってしまって悪いと思ってるけど、それって全部私のせいなの?体調が悪いから、正月は家でゆっくりしたい、って言っただけじゃない。姫の誕生会だって、全部わたしが準備したんだよ。七草の準備も、7軒の手配も、全部私がしたんだよ。あんたは何もかも人任せにして、文句ばっかりいうじゃない。もうイヤだ。もう七草祝いはやめたぁぁぁ~~~」
子供の前でそう言ってしまったのだ。
すると夫は言った。
「・・・王子の七草祝いをしてあげて。」
みると、王子は泣きそうな顔をしてこちらをみている。
確かに、王子には罪はない。それに、7軒の家では七草粥を用意して待ってくれているのだ。
少し頭の冷えた私は、王子に「ごめんね。今から神社に行こうね。」といい、夫に無視をくれたまま家を出たのだった。
こうして、七草の7軒回りと神社参りは、結局、私一人ですることになった。
「旦那さんはどうしたの?」の問いに「急な仕事で・・」などと苦しい言い訳をし、(子供の一大イベントに仕事をいれる親なんか、どこにいるのよ、と思いながら)なんとか7軒回った。
病み上がりでとてもきつかったけど、寒い神社で御祓いもしてもらった。
・・・・・・このとき撮った、王子の着物姿の写真は、今でもリビングの壁に貼ってある。
子供の大切なお祝いをすっぽかした、アホな夫にあてつけるために・・・・。
そしてこの後、私はまたしても高熱を出し、またまた寝込んでしまったのであった・・・・。
・・・・・・続く
育児ノイローゼと戦う その5 2006.09.03 コメント(26)
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