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その壱:炭酸ガス プシュー!
(以下、読まなくていいです) 仕事で、昨日からかけていた反応…… CH3COR + Cl-C6H4-COOOH → CH3COOR + Cl-C6H4-COOH ※Rが何を表すかは、企業秘密♪ これは、ケトンのカルボニル基に、 メタクロロ過安息香酸(m-chloroperbenzoic acid・略してmCPBA)を反応させ、 ケトンをエステルにするという酸化反応です。 有機化学をする人なら誰でも知っている、 Baeyer-Villiger(バイヤー・ビリガー)反応という、基本的な反応です。 まあ、この反応自体は難しいものではなくて、成功したんですが…… この反応に使う、mCPBAという試薬は、爆発の危険性があるんですよね(汗) でも反応を完全に終わらせるためには、 理論的に必要な量の1.2倍ぐらい多めに入れるのが普通です。 というわけで、反応が終わって、反応に使われずに余った分のmCPBAを潰すために、 還元剤として、亜硫酸ナトリウム(Na2SO3)水溶液を入れます。 Cl-C6H4-COOOH + Na2SO3 → Cl-C6H4-COOH + Na2SO4 となり、危なくない、メタクロロ安息香酸と硫酸ナトリウムになります。 硫酸ナトリウムといったら、温泉の成分としても含まれていますし、 食塩みたいなもんです。 で、問題は、このメタクロロ安息香酸でして…… これ、要らないんです(笑) 欲しいのは、Baeyer-Villiger反応で得られた、CH3COORのエステル。 というわけで、酸なので、中和すればいいわけで…… あまり強いアルカリを使うと、エステル自体が壊れてしまうので、 家庭でも使う重曹(炭酸水素ナトリウム・NaHCO3)を水に溶かしたもので中和します。 そうすると、 Cl-C6H4-COOH + NaHCO3 → Cl-C6H4-COONa + CO2 + H2O となり、Cl-C6H4-COONa(メタクロロ安息香酸ナトリウム)は水に溶けるので取り除けるし、 あと、残るのは二酸化炭素(炭酸ガス)と水だけ。 で! (以上、読まなくていい部分でした) 有機化学をやっている人なら一度はやったことのある、 ありがちな、やってもうたー!をやってしまいました(笑) その壱のタイトルを見てお分かりのように…… 炭酸ガス プシュー! です(汗) メタクロロ安息香酸をある程度取り除いてから、 仕上げとして、重曹水を入れて分液漏斗で振っていたんですが、 思っていたよりも、残っていたメタクロロ安息香酸の量が多かったのか、 炭酸ガスが大量発生して…… まあ、炭酸飲料を振ってからフタを開けたのと同じことです(汗) それが、分液漏斗のフタって、ジュースの瓶みたいなネジ式のフタじゃなくて、 ただのガラス栓ですから、抑えていた俺の手が、抑えきれずに、 プシュー! 作業着が上下とも濡れました(泣) まあ、多めに反応かけていましたし、噴き出た量自体は大したことなかったので、 実験そのものには大して影響はなかったんですが…… 何年かぶりにやっちゃいました(汗) その弐:ハチ! タイトルどおり…… 実験室に大きなアシナガバチがいました(泣) 見つけたのは俺です(汗) まあ、飛んでたんじゃなくて、止まっていたので、 刺激しないようにそうっとしておいたら、いつの間にかいなくなってましたが…… アシナガバチですので、こちらから何もしない限りは、 刺してこないだろうと思うのですが…… これがまさに、泣きっ面にハチです(汗) しかし、どこから入ってきたんだ?(滝汗) その参:NMR調子悪い! まあ、あれこれ説明しても分からないでしょうし、 俺も仕組みはよく分かってないので説明できないんですが(汗) NMR(nuclear magnetic resonance・核磁気共鳴)という装置が、 前の人の測定サンプルが悪かったんでしょうか、 調子悪くて、急いでたのに、取り直す羽目になりました。 まあ、時々あることなんですけどね。 その四:アセトンねーじゃん! 俺たち、ガラス製の実験器具を洗う時には、 ブラシと洗剤でゴシゴシした後、水でゆすいで、最後にアセトンをかけて乾かします。 アセトンといえば、マニキュアの除光液の主成分です。 水にも油にも溶けるし、色んなものを溶かすので、便利です。 さらに、すげー安いし、すぐに蒸発して乾きます。 というわけで、アセトンは湯水のように使えるんですが…… ちょっとだけ漏斗を洗おうとしたら、洗瓶の中に、アセトンが入っていない(汗) 少しだけあればいいのに…… というわけで、アセトンの洗瓶を持って、 隣の実験室までアセトンのポリタンクからアセトンを汲みに行ったら…… アセトンが入ってねえ……(汗) というわけで、その隣にある溶媒倉庫まで、アセトンの一斗缶を取りに行って、 ポリタンクに移そうと思ったら、 一斗缶に少ししか残ってねえ……(汗) そのポリタンクって、18リットル、つまり一斗入るので、 普通は、ポリタンクのアセトンがなくなったら、 一斗缶のアセトンを丸々全部、ポリタンクに移すんですよ。 なのに…… なんで1リットルぐらいだけ残してあるんだよ(汗) しかもその一斗缶が最後のひとつだし…… ……まあ、とりあえずそれだけあれば足りたから、よかったけど…… その伍:測れねえ! 10%水酸化ナトリウム水溶液を作ろうとして…… つまりまあ、簡単なことで、 水酸化ナトリウム(固体)100グラムを、 水900ミリリットル(900グラム)に溶かすだけですが、 水酸化ナトリウムを測り取ろうとして、 2リットルのナスフラスコを測り(電子天秤)の上に乗せたら…… 重量オーバーでエラー表示……(汗) つ、使えねえ!(汗) その測り、うちの実験室で一番大きいんですけど(汗) ってことで、ただ水酸化ナトリウム100グラムを測るためだけに、 隣の実験室に行って、測りを貸してもらいました(汗) その六:漏斗パリン! その四で、せっかく一つだけ洗った漏斗ですが…… 作った水酸化ナトリウム水溶液をフラスコからポリ瓶に移そうとして、 ポリ瓶の口に漏斗を置いて、フラスコを手に取ったら…… 実験台の上が散らかっているせいで、俺の腕がポリ瓶に当たって、 ポリ瓶は軽いので、倒れて、その上に乗っていた漏斗が…… パリン! もうね、何と言っていいのか……(汗) その七:イーグルス負けた! ……以上です(汗) いつもアホなことばっかり書いているので、 少しは知的なことも書いてみました。 逆にアホさをさらけ出してしまった気もしますが……(汗) っていうか、プシューとかパリンとか、やけに擬音語が多いのは、 文章のレベルが小学生並みということです(汗) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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