肉体改造研究所 研究日誌

2008/07/10(木)23:02

筋トレ的イソップ童話

極めてくだらない話(53)

あるところに、健全な青年トレーニーがいました。 平日は仕事に励み、週末は彼女とデート。時間があるときは体を鍛える、というのが彼のライフスタイル。 あるとき、彼が庭でダンベルを使って筋力トレーニングをしていた時の事。 誤って手がすべり、落ちたダンベルはコロコロと転がって庭の池にボチャン!と落ちてしまいました。 「あーあ・・・」 彼はため息をついて、池の中を見つめていました。 するとどうでしょう!池の中から光とともに、白い法衣を着た威厳のある老人が現れて、彼にこう言ったのです。 「健全なる青年よ、お前が落としたのはこの金のダンベルか、それともこの銀のダンベルか?」 正直な青年は答えました。 「いえ、私が落としたのはホームセンターで買った普通のスチールダンベルですが・・・」 すると老人は、 「青年よ、お前は正直者であるな。この金と銀のダンベルをさずけよう」 と言いました。 こうして青年は、金と銀の高価なダンベルを手に入れたのでした。 またあるところには、筋トレ命のボディービルダーがいました。 毎日がボディービル中心、週末も筋トレばかり、時間させあればとにかく体を鍛える、というのが彼のライフスタイル。 あるとき、彼が庭でバーベルを使って筋力トレーニングをしていた時の事。 誤って手がすべり、落ちたバーベルはゴロゴロと転がって庭の池にドボン!!と落ちてしまいました。 「どうしよう!」 彼は慌てて、どうやってバーベルを回収しようか考え始めました。 するとどうでしょう!池の中から光とともに、白い法衣を着た威厳のある老人が現れて、彼にこう言ったのです。 「たくましき青年よ、お前が落としたのはこの金のバーベルか、それともこの銀のバーベルか?」 正直なボディービルダーは答えました。 「いえ、私が落としたのはIVANKO社のダンベルプレートと、スチール製の50mmバーベルです。」 すると老人は、 「たくましき青年よ、お前は正直者であるな。この金と銀のバーベルをさずけよう」 と言いました。 しかし、ボディービルダーは答えました。 「ありがとうございます、でもこれじゃダメなんです。私のバーベルを返していただけませんか?」 白い法衣を着た威厳のある老人、ヘルメス神は驚いて言いました。 「たくましき青年よ、お前は豊かになりたくはないのか?」 ボディービルダーは答えました。 「いや、こっちの方が高いのは分かりますよ。でも、金や銀のバーベルじゃシャフトも曲がるし、ウェイトの重さだって違ってくるでしょう?それじゃダメなんです。そりゃあ金や銀のバーベルは価値がありますから、これを売れば他の器具を買うことはできると思います。しかしです。どんなに急いだって器具をそろえるのに数日はかかるでしょう?私は今ベンチプレスをしなくちゃならないんですよ。なんたって超回復のサイクルでいうと、今日やるのが最適なんですから。今日は近所のジムが休みだし、ベンチプレスが出来ないと、トレーニングサイクルがズレちゃうんですよ。そうすると・・・」 いつの間にか、ヘルメス神の姿は消えていました。 そして池のほとりには、彼の愛用していたバーベルと、大量のホエイ・プロテインの袋が残されていたのでした。 →人気blogランキングへはこちら

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