肉体改造研究所 研究日誌

2009/03/09(月)20:08

筋トレ的「灰かぶり姫」(前編)

極めてくだらない話(53)

昔々、異国のシンデレラという名前の年頃の女性が住んでいました。 シンデレラは義理の母と、その母の連れ子である2人の姉と一緒に住んでいましたが、その3人に事あるごとに苛められ、家族の一員であるにも関わらず、まるで召使いの様に扱われて毎日を過ごしていたのです。 そしてある日、王様のお城で舞踏会が開かれる事になりました。 その国には年頃の王子がいたので、表向きは舞踏会でもその実情は「ポストお妃」をめぐる壮絶なねるとんパーティー(注:死語。お見合いパーティーと同義)であることは周知の事実。壮絶な逆玉狙いのバトルロイヤルの始まりです。 舞踏会の当日、義母はシンデレラの2人の姉が王子様の目に留まるように、豪華なドレスを用意しました。 食事の量が少ない割には不規則な間食ばかりしていて、 「食べてないのになんで痩せないのかしら?体質って不公平だわねぇ」 といつもボヤいている一番上の姉には、強烈な締めつけのコルセット付きのドレスを。 もともと運動不足で痩せぎすの体にもかかわらず 「王子様に会うんだから、死んでもやせなきゃ!」 と2日前から食事も水分もほとんど摂っていない2番目の姉には、分厚い胸パット入りのドレスと厚化粧を。 ああそれなのに、シンデレラには何の衣装も用意されませんでした。 さすがに部屋で着ているメーカーのロゴが剥げたスウェットと、庭掃除に使っているイボイボの健康サンダルで舞踏会に出向くわけにも行かず、仕方なくシンデレラは家で待っていることにしました。 しかし家事が一通り終り、シンデレラが日課のワンハンド・プッシュアップをこなしている時に、奇跡が起こりました。なんと目の前に突然、杖を持った魔法使いが現れたのです。 「おお、可哀想なシンデレラ・・・私の魔法で、あなたが舞踏会に出られるようにしてあげましょう!」 魔法使いが杖を一振りすると、シンデレラのグラマーかつ引き締まった体にピッタリのドレスと、上品な靴、そしてカボチャの馬車が現れました。 「ただし、この魔法は夜の12時になると解けてしまいます。必ずそれまでに帰ってくるのですよ」 「なんで夜の12時までなの?延長は出来ないの?」 「なんで馬車はカボチャなの?その必然性は? 「なんで突然現れたの?あなたの目的は?あとで高額な請求をされたりしない?」 と色々ツッコミたいのは山々でしたが、何しろ時間がありません。 シンデレラは急いでドレスと靴を身につけると、お城へと急ぎました。 (後編へ続きます) →人気blogランキングへはこちら -コメントを書き込んで下さる方へ- このブログではスパム書き込みを防止するため「http://」を含むURLは書込み禁止に設定されています。あらかじめご了承ください。

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