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Hassysanta

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December 13, 2006
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カテゴリ:釣りとアウトドア

リールの腐食に悩む“腐食の原因”




★私同様、シマノリールの腐食に悩むかたがおられるようですね。
かなりご不満の様子で、以前の掲示板にたくさん書き込みをいただきました。

醜い腐食


★昔使っていたミッチェルのスプールでアルミの物があり、色がくすんだりしたので細かいペーパーや金属磨きで研磨して使っていた。
アルミむき出しだったわけだが、表面に錆がでたものの、シマノのスプールのような深い腐食には至らなかった。
30年近く使って!だ。

老ミッチェル


写真のミッチェルのボディーは、丹念に紙ヤスリをかけた後再塗装したが結局禿げだらけ、白い粉がでてボロボロになった。
塗装の内部に塩分が浸入するのだろうが、かえってアルミむき出しの方がいいのかもしれない。


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★一般的に錆rustは酸化物を主体とする化合物や腐食による生成物質、腐蝕corrosionという現象は、環境物質によって、化学的あるいは電気的に浸食され溶け出すことだが、両者は広い意味では共通した現象だ。
酸化は酸素と結合し化合物を作るので、一時的に微少ながら重量が増えるが、腐蝕はいずれ溶けて無くなっていく。

鉄は水で濡らすとすぐに赤錆びがでるが、海水や希硫酸にひたした中では赤錆びないで、実は腐蝕により一時的に地肌が出てきれいになる。
ロウ付け作業でもフラックスや焼けた金属を希硫酸で「酸洗い」したり、メッキでは脱脂などの処理として「酸洗い」の他、“電解研磨”と言ってメッキの反対のような仕組みでその金属を平滑に磨く作業がある。


★また、アルミはほとんど合金の形で用いられるが、展伸材よりも、Cuを多く含むアルミ鋳造材が腐食されやすく、スプールは多分これに該当すると思われるがメーカーによっても異なるだろうし、素材成分までは不明だ。


★腐食はこの他に、ここで特に重要だと思う “電食” という現象がある。
これは異種金属の接触組み合わせ状態などで腐食が進行することだ。
特に、電解液の役割をする海水に触れた場合など電食という形で腐食を促進させる。

金属は、それぞれ独自の電位をもっていて、CuやAuのように電位の高い金属を貴(イオン化傾向が小)、Znやアルミなど電位の低い金属を卑な金属(イオン化傾向が大)と言い、異種金属が電解液中にある場合電位差により、卑な金属が陰極、貴な金属が陽極となって、(昔学校で習ったボルタの)電池を形成する。
つまり異種金属同士を接触(ショート)させておくと電流がたえず流れ陰極は腐食する。

電食

★リールの場合、異種金属の組み合わせでできているので、おもにこの電食が、ここで問題のスプールの腐食の原因だろうと私は考えている。
特に、最近のスプールの溝は 異種金属が向かい合っている

スプールの先側がチタンコーティングのステンレスリング、つまり先側が陽極、スプールボディー側が陰極というわけで、電食腐食は当然のこと、アルミはどんどん腐食する。



★もちろん錆や腐食を防ぐ方法は色々考案されている。
強固な酸化被膜で腐食を防止する有名なアルマイト処理が一般的だが、鉄では黒染めや各種メッキなど、または金属自体を錆びない金属やステンレスのような合金にする。
他に間に合わせ的に塗装、樹脂コーティングなどがあるがキズに弱かったり難点がある。
いずれにせよ、塩分、水分は錆や腐食発生の主な要素であり濡らさないことが一番だが、釣り具の場合それはムリである。

また、表面処理以外に異種金属の組み合わせ方、または大きさや形状の工夫など電位差の積極的なコントロールなどが考えらる。


★ミッチェルの場合スプール溝は異種金属が向かい合っていなかったので電食は起こりにくかったのだろう。
結局のところメーカーではそんなところまでは計算していないだろうし、アルマイト皮膜も薄くて脆いものが多いようだ。

アルマイトの性能は見た目では判断が付きにくいが、一般的にアルミ色以外の色合いで滑らかにツルッと光っている物がよさそうで、ヘアラインが粗くツヤのないものは腐食しやすいように思う。
アルミ、あるいはアルマイトのプロが見れば判るのだろうか?

ステンレスでカバーされたリールは出来ないものだろうか。
スプールの場合、ステンレスの絞り加工で薄く作り、内部に樹脂を充填するような方法でも軽くて錆びない物ができそうだが。



?!ライン
ちょっと余談ですが、縫い針は買ってくると錫の箔に包まれていますが、針を錆びにくくさせる効果があったり、建造物などの鉄部分に強制的に負の電圧を常に加える防腐食技術など電位差は結構利用されているようです。
また、銅製の台所流しの排水口ゴミ取りなどはぬるぬるなど細菌の繁殖を抑えたり、十円玉を入れておくだけでも効果があり、靴の中に入れれば細菌の繁殖抑制=消臭、効果があるそうです。また、銅イオン効果はIUDにもたいへん効果的で通常のリングに比べだんとつに避妊効果があるのでおすすめです!


だから神社お寺など、昔から屋根や破風の防腐のために銅板を貼るのでしょうか‥‥‥

科学の不思議です!
(~ヘ~;)ウーン
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次回は「ダイワの故障にうんざり」





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最終更新日  December 13, 2006 11:33:09 AM
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