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2010/07/21(水)10:02

宮部みゆき「小暮写真館」

本(読書)(66)

読みました?「小暮写真館」。 買ったはいいけど、重いこと重いこと・・・ 716ページです。 大好きな宮部ワールドに浸るにしても、一気に読みたいので、しばらく机の上において眺めていました。 読み始めたら、もうダメ! まず、よかったです。本当に久しぶりにほのぼのとしたいい話です。 悪者は一人も出てきません。 みんないい人。 主人公の花菱英一と親友のテンコこと店子力、主人公の弟光はもちろん、まわりを固める人たちも、それぞれユニークで、どんなに辛い苦しいことでも、前向きで・・・明日に希望を感じられて、さわやかな風の中にいるようです。 「信頼」という言葉がぴったりです。 そして、小暮写真館に棲みつく幽霊の小暮老人を通して見る過去と現在。 外からは幸せに見える人たちの中にも、決して表には出せない過去がある、にもかかわらず、それを乗り越えて、今を未来を生きていくしかないのです。 大勢の人に読んでもらいたいな。 これは家族の再生物語です。

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