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2007年01月08日
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こんな映画を観た。

この映画には新しい発見はあまりありません。
そういう意味では「武士の一分」と同じタイプの映画でした。
だがしかし、同じ切り口でヒットした日本映画「フラガール」の100倍はよくできている映画だとも言えます。
「フラガール」ファンの皆さんには申し訳ないが、師範代はあの映画をあまり評価できませんでした。
同じ李相日監督の「69sitynine」を2004年の1位に選んだ師範代としては、李監督を応援する気持ちに変わりはないのですが、どうしても「フラガール」を好きにはなれませんでした。
映画の評価において、これまで見たことにない「新しさ」を大きなポイントとして考える師範代としては、どうせ新しくない題材ならもっと「巧く」作ってほしいと思ってしまったのです。(好きな監督に採点が辛くなるのは仕方ありません。)
「フラガール」は、「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」の成功の影響下に作られた映画だということは間違いありません。
この「キンキーブーツ」もイギリスでの同じタイプの映画「フルモンティ」「ブロス」の2匹目のどじょうを狙って作られた映画です。
同じ2匹目のどじょう映画ならば、この「キンキーブーツ」ぐらい巧く「フラガール」も作ってほしかったと切に思ってしまうのです。

要は、「あと出しジャンケンで、負けてどうするよ!勝たなきゃ意味なし!」ということです。

父親の急死で倒産目前の靴工場を相続した主人公が、ひょんなことから女装の男子と工場の再生に挑戦するという物語。
(ほら『フルモンティ』でしょ、『フラガール』でしょ!)

とにかくドラッグクイーン・ローラを演じるキウェテル・イジョフォー が素晴らしい。(ここんとこ『インサイドマン』『トゥモロー・ワールド』と秀作に連続出演!)
この映画で一番の男気あるキャラというのがこの女装のローラというのも、かなり練られたシナリオだと思います。
おなじアプローチの映画をつくるなら、勝負は「シナリオの練りこみ」にあるということを「キンキーブーツ」のスタッフはわかっています。

それとこの映画で特筆したいのは、登場人物の持つ職人気質の表情です。
いかにも田舎の靴工場にいそうな面構えのキャスト陣を揃えたのが勝因。(特にニック・フロスト演じるドンがいい!)
師範代には、「フラガール」のトヨエツが、どうしても炭鉱夫には見えなかったのですよ!
そろそろ日本映画も、有名か無名かでなく、面構えや演技力でキャストを考えてほしいです。(そのあたりの見た目のキャスティングに一番敏感だった日本の監督は、伊丹十三だったと思う。)
今の映画界に跋扈している数字の獲得のために知った顔を揃えるという手法は、実にテレビ的発想。(『大奥』なんかそういうキャスティングでお客を呼んでいる訳ですが・・・・・)
邦画がヒットしている今だからこそ、そろそろそういう発想から脱却してもいいんじゃなかろうか・・・・・・。
実力のある俳優はもっとたくさんいるのに、どの映画にも竹中直人が出ている日本映画の現状はなんとかしなければなりません。(竹中直人の存在感はたしかに貴重ではあるけれども・・・・・・)

いでよ次の竹中直人!日本のスタンリー・トゥッチよ!


とにかく「キンキーブーツ」は新しくはないが確実に楽しめるいい映画だったということです。
最近テンションがあがらないなーというあなた!是非御覧ください。

オフィシャル・サイト
http://www.movies.co.jp/kinkyboots/


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最終更新日  2007年01月10日 09時40分33秒

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