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2006年02月25日
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こんな映画を観た。

第78回アカデミー賞でも、作品賞・監督賞・助演男優賞・編集賞・オリジナル歌曲賞 にもノミネートされている注目作。
「ミリオンダラー・ベイビー」の脚本で注目を集めたポール・ハギスが監督デビューした作品です。
脚本家が監督になるとどうしても描写がしつこくなり、語りすぎる映画になる傾向があります。(フランク・ダラボンなんかいい例!)
今回のポール・ハギスは例外的に演出がうまい!少ない描写で最大の効果をあげることに成功しています。


舞台はロサンジェルス。
さまざまな「事件~クラッシュ~」によって繋がってゆく人々のドラマを、観客は、すべてを見つめる「神の視点」で目撃することになります。
「差別」「偏見」「貧富」「9.11」などなど・・・・・さまざな今のアメリカが抱える問題を鋭く切り裂きながら、ドラマは意外な収束点に向かっていきます。
このへんはさすが「ミリオンダラー・ベイビー」の脚本家です、同じような群像劇構成の「有頂天ホテル」とは格段のレベルの違いを見せつけてくれます。
人種問題的な部分は「ドウ・ザ・ライト・シング」的。群像劇的部分は「マグノリア」的です。
どちらもな師範代の大好きな映画。その両方の要素をハイブリットしているのもポイントが高い!

登場する役者はどれもすばらしいのですが、ドン・チードルとマット・ディロン(アカデミー助演男優賞ノミネート)が特にすばらしいです。
エンディング近くのドン・チードルの困ったちゃん顔「俺どうすればいいんだよー」的な絶妙の表情に注目です。(いい企画に出会えば、彼は近いうちに必ずオスカーが獲れるでしょう!)

映画の構成としては、「マグノリア」の先例があるので衝撃作とは言えませんが、とても巧くできた佳作といった印象。
絶望的な描写が多い中で不思議と希望の持てるラストを描いている点が、ポール・ハギスの持ち味かもしれません。
ずっしりと重たいものが残りますが、「映画を観た!」という感動をあたえてくれる良作!!

正直こういう映画を観ると、日本映画界は「有頂天ホテル」大ヒットとかで、浮かれてる場合ではないと思うのです。

サントラが良かったので終映後にタワーレコードで早速購入!

http://www.crash-movie.jp/

エイガドージョー・ドットコム






最終更新日  2006年03月08日 10時19分27秒
2006年02月11日
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こんな映画を観た。

「マルチュク青春通り」で意外なブルース・リー遺伝子を発揮したクォン・サンウと「春の日は過ぎゆく」「オールド・ボーイ」で全く違う役を演じたユ・ジテという若手2大スターの共演作。

この作品は、邦題が「美しき野獣」とついていますが、このタイトルにだまされてはいけません。
これは「韓流映画の衣をまとった東映映画」です。


腹違いの弟を殺された刑事(クォン・サンウ)と組織暴力を壊滅させようとするやり手の検事(ユ・ジテ)。
世界の違うはずの二人が、共通の敵に対して運命的な闘いを挑んでゆく・・・・・。


韓国人の監督が韓国人のスタッフで作った純粋韓国映画にもかかわらず、マインドの部分では70年代東映映画のニオイがプンプンします。
だからストーリーは、どこかで聞いたことのあるようなものでいいんです。東映映画ですから!
話の辻褄が会わないということなんか、さしたる問題ではありません。東映映画ですから!
安っぽいズームが多用されてて、折角のいい色調が台無し・・・・・・いいんです東映ですから!
本家東映が「デビルマン」なんぞを作っている間に、韓国では東映の遺伝子を受け継いだ監督たちが、こういう熱い作品を作っていたのです。嬉しいじゃないか?

だから「美しき野獣」などというタイトルは正しくこの映画を表現していません。
あえて師範代がタイトルをつけるならば、

「地獄の野獣デカ 検事対組織暴力!!」

タイトルは、荒々しい筆文字で赤です。
また「美しき野獣」のキャッチコピーは、「愛のために泣く」などというふぬけたものなので、これも暑苦しく泥臭いものに全面改稿です。
キャッチはズバリ!

「漢と漢の男節!!」

東芝エンタテインメントはすぐにこれに変更しなさい!

http://www.beautiful-beast.com/

エイガドージョー・ドットコム






最終更新日  2006年02月13日 00時50分21秒
2006年02月07日
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こんな映画を観た。

最新鋭のジャンボ旅客機内で突然失踪した娘。
誰にも信じられず、誰の助けもない中、最愛の娘を探して、機内で大暴れする気丈なヒロインにジョディ・フォスター。

予告編があまりにジュリアン・ムーアの「フォーガットン」な感じだったので、興味津々だったんですが、言ってしまえば「バルカン超特急」の飛行機版といった物語だったのでちょっと期待はずれでした。


映画を観ながら思った師範代の妄想。
「フライトプラン」のプロデューサーと脚本家の会話・・・・・・・・。

P「あのさー『9.11事件』以降さぁ、パニックアクション映画って作りにくくなったよねー」
脚「言えてる。派手なドンパチ映画ばっかり作ってるから、アメリカがテロの標的になるんだって言う奴いるもんなー」
P「なんかいい脚本ないかなぁ・・・・」
脚「あ・・・・・そういえば『ダイハード2』の時にボツになった脚本あるんすけど・・・・・」
P「なになに、興味あるねー」
脚「マクレーン刑事が離婚して、娘と別れた奥さんに会いに行くんすよ。その途中の飛行機でテロリストに出会うって話なんすよ。」
P「そうか飛行機内という舞台が飛行場になって『ダイハード2』になったんだー。でもその脚本まだ使えるんじゃない。」
脚「そうすか!?」
P「ただし、『ダイハード』はフォックスが権利持ってるから、ウチで映画化は無理だからちょいと設定変えてよー」
脚「いいっすよー。主人公を女にしましょうよ。最近、強い女性のアクション映画って流行ってるから・・・・」
P「それ!それ!いいねー。だったら・・・・主演はジョディ・フォスターかな・・・・」
脚「マジっすか!いいっすねー。すぐに脚本書き直します。1日でできますよ。」
P「母の強さみたいな部分を強調しといてね。女優ってそういうとこ気にするからさー」
脚「わかりやしたー!」


というような安易な会話で決定したと思われるような穴ばっかりの脚本でございました。
だますならもう少し巧くだましてほしいです。
ある意味「フォーガットン」の方がぶっ飛んでいたんじゃなかろうか・・・・・・。

http://www.movies.co.jp/flight-p/

エイガドージョー・ドットコム






最終更新日  2006年02月07日 19時01分38秒
2006年02月04日
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こんな映画を観た。

1972年のミュンヘン・オリンピック。
パレスチナゲリラ「黒い9月」によるイスラエル選手団襲撃事件が起こる。
選手、コーチ、役員を含む11人の人質全員が死亡するという最悪の結果を受け、イスラエル政府は報復を決意。
諜報機関モサドのメンバー5人に対し、この事件の首謀者11人を暗殺するよう指令が下される・・・。





以下ネタバレを含みます。注意!






ご存知スティーヴン・スピルバーグ監督の最新作です。
師範代は、「『宇宙戦争』は『ミュンヘン』を撮るための予行演習だ!」という意見を以前書きましたが、見事的中したようです。
前作は宇宙人の地球侵略という「暴力」を見事な現実感で描いてみせたスピルバーグ。
今回は実話の映像化だけに、とにかく暴力描写が半端じゃありません。
「頬を貫通する銃弾」「機関銃で壁に飛び散る肉片」「喉の銃創から噴出す血」「爆弾で吹き飛ぶ肉体」などなど。
まさに「残酷描写大魔王スピさん」の面目躍如です。
単に残酷なだけでなく、ギリギリで笑ってしまうようなブラック・ユーモアもまぶしてあるところが、スピルバーグの底意地の悪さを感じさせてステキ!
陰惨で重たい話なのに(誤解を恐れずに言えば)「面白い映画」になっているところが、なんとも素晴らしいです。


スピルバーグ映画は、体験させる映画です。
「激突」ではトラックに追っかけられる恐怖を、
「ジョーズ」では鮫に食われる恐怖を、
「未知との遭遇」では、宇宙人との接近遭遇を
「ジュラシック・パーク」は恐竜の巨大さとスピードを、
「シンドラーのリスト」は収容所の恐怖と虐殺を、
「プライベート・ライアン」はノルマンディの戦場を・・・・・・
すべて観客に体験させるための映画です。
そして、今回の「ミュンヘン」は、テロとその報復行為に観客を強制参加させます。
(映画秘宝ではこのことを『究極のライドマシーン』と評してました。)


暴力描写というのは、どうしてもある種のイデオロギーを通して語られることが多いのですが、スピルバーグ演出の特筆すべき点は、暴力をものすごく即物的に描写しているところです。
スピルバーグ映画では、死体は「悲しい存在」ですらなく「ただの死体」なのです。(それが怖い!)
なんの前触れもなく、人間が一個の肉隗と化すシーンが続出するこの映画で、その「スピルバーグ残酷節」は極北を極めた感があります。


観客を体験させる舞台をさらっと効果的に見せるのもスピルバーグの巧さですが、今回の作品での作りこみはもう眩暈がするぐらい徹底しています
一見あまりなにも加工していないような風景シーンでさえ、隅々まで70年代を感じさせる意匠で埋め尽くしてあります。(車、衣装、小道具、映像の質感などなど)
登場人物が着ている衣装は当然ですが、画面のかなり奥で通り過ぎるだけの通行人まで70年代の服を着ているのには驚きます。(これはCGじゃなさそうです。)
何も知らない人にこの映画を見せたら70年代に撮影されたと信じてしまうかもしれません。
これ見よがしに時代を強調するのでなく、圧倒的予算と物量を使って、あくまでさりげなく当時を再現するなんて芸当は、スピルバーグ以外には許されないことでしょう。


全編見どころといってもいいこの作品ですが、締めくくりのラストシーンも秀逸。
多分、発想のもとは「ギャング・オブ・ニューヨーク」のラストシーンだと思いますが、「ミュンヘン」のほうが数段巧い!
このカットを入れることによって、この映画が現代へとつながる重要なメッセージを発していることが明確になっています。
スピさんの言いたいことは
「暴力の連鎖を断ち切るんだ!」
ということです。
このラストは、アメリカでも賛否が大きく分かれた点で、「スピルバーグは甘い!」という人も多かったようです。
これまで親イスラエル的な発言が多かったスピルバーグが、「イスラエルの報復には賛成できない!」と映画で言っている訳ですから・・・・・・かなりの反発があったのも無理ないこと。
こういう映画をわざわざ作らなければ、そういう反発もなかった訳で、そういう反論もわかった上であえて、こういう作品を作ったスピルバーグってかなり「漢」だと師範代は思うのであります。
お金儲けのためでなく、自分のユダヤ人のアイデンティティのために彼はこの映画を作ったのです。
「俺たちはもっと高潔な民族のはずだ!その魂を忘れるなんて・・・・」劇中のロバート(マチュー・カソビッツ)の台詞が心に残ります。
これは同時に現在のアメリカにも向けられた言葉になっているのです。


「永遠の映画少年」といわれたスピルバーグもいよいよ来年還暦を迎えます。
行き着くとこまで行った巨匠は、次に何を作るのか?
(噂ではアメリカ第16代大統領エイブラハム・リンカーンの伝記映画の準備を進めているらしいです。南北戦争を残酷描写大魔王がどう描くのか?・・・・・)

http://munich.jp/

エイガドージョー・ドットコム






最終更新日  2006年02月06日 21時19分11秒
2006年01月15日
カテゴリ:カテゴリ未分類
こんな映画を観た。

イギリスの映画会社ワーキング・タイトルが、古典「高慢と偏見」を映画化。主演は、「ベッカムに恋して」「パイレーツ・オブ・カリビアン」のキーラ・ナイトレイ。
18世紀末のイギリスの田舎町を舞台に5人姉妹の恋の物語が展開します。女性に相続権がなく、女性にとって「結婚」が人生の最も大きなギャンブルだった時代のお話。

さすが 「ブリジット・ジョーンズの日記」「ラブ・アクチュアリー」をてがけたワーキング・タイトル作品です。美術や撮影もしっかりとしていて、格調高い文芸作品としても観られる作品ですが、登場人物の揺れる気持ちの描き方は、まったく現代劇。
文字とおり「プライドと偏見」が邪魔をして、素直に恋をできない男女の姿は、いわばラブコメ。
恋する乙女、かっこいい男、恋敵などなど・・・・・・・・
これまでのワーキング・タイトル作品と物語の基本構造はほとんど同じです。

特筆すべきは、キーラ・ナイトレイの表情の豊かさ!
セリフを言い終わって、微かにほほえむまでの間をカットを変えず見せきる。キメ細やか編集に好感が持てました。

http://www.pride-h.jp/

エイガドージョー・ドットコム






最終更新日  2006年01月24日 14時20分57秒
2006年01月14日
カテゴリ:カテゴリ未分類
こんな映画を観た。

私なんか、と何度も思った。
お前なんか、と何度も言われた。
それでも、立ち上がってみようと思った。
(宣伝コピー)

公開前から「劇場版の予告編がいいなぁ・・・・」と思っていました。(テレビ版予告は全然本編内容と違うので注意!)
その期待は裏切られなかった!!
DV暴力夫から逃げ、シングルマザーとして、故郷の北ミネソタの鉱山で働くことになった女性ジョージーの物語。

監督は「クジラの島の少女」でいい仕事ぶりを見せたニュージーランド出身の女性監督ニキ・カーロ。
ジョージー役は「モンスター」でアカデミー主演女優賞に輝いたシャーリーズ・セロン。

映画前半ひたすらセクハラに耐えるジョージーのシーンを観客は見せつけられます。
この部分はけっこうキツイのですが、それは映画後半でジョージーが強く立ち上がるために絶対に必要なシーン。
この丹念な演出がラストの大きな感動を生みます。
「ノーマ・レイ」プラス「告発の行方」プラス「エリン・ブロコビッチ」といった女性映画の佳作です。
ジョージーは、全米で最初にセクシャルハラスメント訴訟に勝った実在の女性をモデルにしているそうです。


ニキ・カーロ監督は、前作でも古い因習のため苦しめられるマオリ族の女性を描いていたので、この作品の監督としてはまさに適役!
映画の原題は「NORTH COUNRTY」。
「クジラの島から北の国へ」って感じでしょうか?
この監督は今後も注目です。

http://standup-movie.com/

エイガドージョー・ドットコム






最終更新日  2006年01月18日 18時43分41秒
2006年01月13日
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こんな映画を観た。

お正月の「古畑任三郎 FINAL3部作」は、毎夜20%以上の高視聴率を獲得。
「三谷ドラマは面白いが、視聴率がとれない!」というテレビ神話を打ち崩した三谷幸喜が、いよいよ満を持して発表する新作映画。
「ラヂオの時間」「みんなのいえ」に続く監督3作目は、オールスター・キャストで描くホテルを舞台にした「グランド・ホテル」形式の作品となりました。

あと2時間で年越しを迎える大晦日の「ホテル・アバンティ」を舞台に、ホテルの従業員と宿泊客、それぞれのドラマが同時進行で進んでゆきます。
(要は『24』スタイルね!)


とにかく三谷組の役者が大集合!
役所広司 (副支配人)戸田恵子(アシスタントマネージャー)、松たか子(客室係)、佐藤浩市(国会議員)、香取慎吾(ベルボーイ)、篠原涼子(コールガール)、生瀬勝久(副支配人)、麻生久美子(宿泊客)、YOU(シンガー)、オダギリジョー(筆耕係)、角野卓造(マン・オブ・ザ・イヤー受賞者)、 原田美枝子(その妻)、寺島進(マジシャン)、 石井正則(ホテル探偵)、 唐沢寿明(芸能プロ社長)、 津川雅彦(会社社長)、伊東四朗(総支配人)、西田敏行(大物演歌歌手)
主要なキャスト陣をあげるだけでもこれだけ!(まだ他にもたくさんたくさん三谷組役者が登場します!)







以下、ネタバレと作品への小言がかなり続きますので、未見の方はご遠慮ください。







2時間を越える壮大なジクソーパズルのような今回の作品ですが、これまでの三谷作品のネタがくり返し使用されています。
例えば、「別れた妻にいい格好しようとしてどんどんドツボにはまる男」(役所広司)の話は、三谷が書いた脚本をさまざまなディレクターが演出した「3番テーブルの客」まんま。
スキャンダルを抱えた政治家(佐藤浩市)がホテルに泊まる設定は、「古畑任三郎」の「その男、多忙につき」(犯人役:真田広之)と同じ。
(ちなみに、佐藤浩市演じる政治家が、他のホテルを探す際に出てくるホテルの名前『バリトンホテル』は、先日の『古畑任三郎VSイチロー』の舞台となったホテルです。)
ホテルの中を逃げ回るアヒルのエピソードも「王様のレストラン」でのひよこのエピソードの流用。


しかし、ここで問題なのは、ネタの繰り返しではありません。
それらはあくまでネタフリ部分なので、以前の作品と同じものを使っても、大して問題ではありません。
問題なのは、それらのパズルが組み合わさるクライマックスに、まったくカタルシスが足りないという点です。
あれだけ細部のドラマを平行して描いてしまっては、ラストに期待するなというのが無理。
あの程度の辻褄合わせでエンディングを迎えてしまっては、前半のネタフリが正直「?」って感じです。
とてもおいいしい前菜のフルコース。後に出てきたメインデッシュが貧相だったらガッカリしますよね!


三谷幸喜作品というのは、何かのプロジェクトが試行錯誤しながら、ドタバタを経て、なんとか無事達成されるという共通点を持っています。「ラヂオの時間」ではそれが番組、「みんなのいえ」ではマイホームでした。
今回の映画では、「年越しカウントダウン・パーティ」がそれにあたると思うのですが、そのパーティに参加している個々人のドラマが消化不良のままなので、娯楽映画としての「大団円」という感じがなく、どうにもスカッとしません。


思うに豪華キャストを集めるあまり、ミス・キャストが目立ったのが、今回の敗因ではなかろうか?
別れた妻に嘘をつき続けるという男に、どうしても役所広司は見えない。ここはやはり西村雅彦がやるべき役ではなかっただろうか?
「ラヂオの時間」と同じになるのを恐れたのか?東宝の興行的要請か?
さらに「歌で自殺を思いとどまらせるベル・ボーイ」の役としては、香取慎吾は歌が下手すぎ!
やはり劇中歌を作った甲本ヒロトぐらいの歌の説得力がなければ駄目!(このシーンは、映画の中でも大きな転回点なのでとても重要なシーン。あの歌では自殺を思いとどまらないと思う。)


厳しい事ばかり書きましたが、あまたの日本映画の中で上質の娯楽を目指し、成功させている部分も数多いのも事実です。
松たか子と近藤芳正の掛け合い!(ワンシーン長回しが多いこの映画の中でキチッと切り返しで見せて笑わせてくれるシーンです。編集の上野さんさすが!)
歌手としての実力をキチンと表現するYOU(もともと歌手のYOUが歌手の役をやるって結構チャレンジですよね。)
そして、そして、さすがの西田敏行!(わりと小さくまとまった演技を強制される三谷映画の中で、堂々と自分の演技を貫いた西田局長はさすがでした。)
そしてなにより、我らがアソクミこと麻生久美子がスチュワーデス姿でかわいく撮られていたのは特筆すべき点でした。

師範代の文句は、三谷組がもっともっと面白い娯楽映画を作れると思うからこその苦言です。
大リーグでイチローが3割そこそこ打っても、観客はもう喜びません。イチローにはもっと高いレベルのプレーを観客が求めているからです。三谷組にも同じ事が言えるのではないでしょうか?

門下生諸君には、是非、劇場で確かめていただきたい!

http://www.uchoten.com/

エイガドージョー・ドットコム







最終更新日  2006年01月17日 00時30分47秒
2006年01月11日
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こんな映画を観た。

森が人を襲うようになった300年後の地球。
眠りから目覚めた少女、彼女を守る少年、秘密兵器、兵器を狙う軍事国家・・・・・。


とここまで書けばわかる人はわかりますね。
これは「未来少年コナン」「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」などの宮崎駿作品へのオマージュに満ちた作品。(というかここまで同じだと露骨なパクリだよね・・・・・)
パクリはまだいいとしても、まずいのは、「銀色の髪」という強化人間に主人公アギトがなるくだり。
ここもモロ「AKIRA」(by大友克洋)からのいただきなのですが、「主人公が人間であることを捨てる」というドラマチックな葛藤をキチンと描いていないので、後半の超人的な活躍が実に単純なものになってしまってます。

アニメーションの技術としては、高度なものを見せてくれるのですが、物語がすべて借り物で「芯」がない感じ・・・・・・。
ここまで借り物ならいっそのこと「未来少年コナン」の完全リメイクとして製作すれば、よかった気もしますが・・・・・・・・・・。(宮崎版もアレキサンダー・ケイの小説『残された人々』からインスパイヤーされたもの。いわば借り物です)
コナンの馬鹿力が「強化人間」という影の部分によって支えられたいたら・・・・・という展開の方が泣けます!

製作の「GONZO」は、今年、宮部みゆきの「BRAVE STORY」も手がけることになっておりますが、この調子だと少し心配です。

http://www.gin-iro.jp/

エイガドージョー・ドットコム






最終更新日  2006年01月16日 13時41分48秒
2006年01月08日
カテゴリ:カテゴリ未分類
こんな映画を観た。

「ガープの世界」「サイダーハウス・ルール」「サイモン・バーチ」など原作小説が映画化されることが多い現代アメリカ文学を代表する作家ジョン・アーヴィング。
彼の自伝的小説「未亡人の一年」を映画化したもの(ただし、小説の前半部分のみ)

息子を失った作家(ジェフ・ブリッジス)とその妻(キム・ベイシンガー)のギクシャクした生活に作家志望の高校生が研修生として来ることから、変化が生まれてくる・・・・・。

喪失と再生というのは、いつものアービング的ドラマですが、いつものアービング作品にあるような「人生のおかし悲し」的な部分があまり映画からは感じられません。
原作小説を読んでいないので、なんともいいがたいのですが、監督が真面目な人なのかもしれません。もう少し遊んでもいいんじゃないのかなー。(でも、愛人のおばさんが車で追っかけてくシーンは面白かった!)

達者な役者ばかりの中でも、ひときわ娘役のエル・ファニング(ダコタ・ファニングの妹!)が光っています。
「お姉ちゃんの次は、私の時代だから!スピルバーグさんオファー待ってるわよ!」みたいなオーラを出しまくりです。今後注目の子役でしょう!!

http://www.herald.co.jp/official/door/

追伸:ベッドシーンの「いまさら?」って感じの野暮なボカシが気になりました。最近の映画では、あまりみられない古いタイプの修正だったので、よけいいやらしい感じがしました。

エイガドージョー・ドットコム






最終更新日  2006年01月17日 10時18分02秒
2006年01月07日
カテゴリ:カテゴリ未分類
こんな映画を観た。

「THE JUON」でハリウッドを制した一瀬隆重がプロデュースをつとめる日本のホラーレーベル[Jホラーシアター]。
第1弾の「感染」「予言」に続く第2弾作品は、清水崇監督作品「輪廻」。
35年前に群馬で起きた大量惨殺事件が「記憶」というタイトルで映画化されることになり、ヒロインにまだ無名の女優・杉浦渚(優香)が抜擢される。

映画化が決定してから渚の周辺では次々と異変が起きて・・・・・・・というストーリー。
「ゾンビ」「ヘルハウス」「スナッフ」「シャイニング」などなど、過去のホラー作品へのオマージュもかなり垣間見えるホラーのリミックス的作品です。
「呪怨」シリーズとは違った切り口のホラーを清水崇は志向していることが伺えますが、残念ながら成功しているとはいい難い。
どうしても「呪怨」の二番煎じに見えてしまうのです。(ひょっとすると『呪怨3』のために考えられていたストーリーを流用したのかも・・・・・・)
ただラストのヒネリは、「なるほど!まだこの手があったか!」と感心してしまった。
優香の「もう、アイドルとしてはやっていけないので、これで女優として一発当てるわよ!」という鬼気迫る演技もあいまって、クライマックスはなかなか見せる映画になっています。
(ただし、予告篇に使われている優香の拘束具姿はネタバレしすぎ!)


役者としては、一瀬作品「ノロイ」でも、「呪われる女優」を演じていた松本まりかが、独特の存在感を見せます。
「呪われた不思議ちゃん」という観客の同情をまったくひかない特異なキャラ造詣は、今後注目です。

http://www.j-horror.com/rinne/

エイガドージョー・ドットコム










最終更新日  2006年01月16日 13時43分20秒

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