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カテゴリ:お勧めBOOK
永遠の仔(五)言葉2004年11月/文庫345p
◇内容◇背表紙より 母に続き弟まで喪ってしまった優希、母と優希への愛情にもがき苦しみ続けた笙一郎、そして恋人を殺害されてしまった梁平。三つの無垢なる魂に最後の審判の時が訪れる―。十七年前の「聖なる事件」、その霧に包まれた霊峰に潜んでいた真実とは?“救いなき現在”の生の復活を描き、日本中に感動の渦を巻き起こした永遠の名作、衝撃の最終章。 ************************** とうとう、最終章にきてしまった。。 一(再会)二(秘密)三(告白)四(抱擁) なんだよ長いなあ~なんて思ったのも最初の(再会)だけで、あとは続きがどうなるのか 3人の過去、トラウマの原因、動いていく現在の関係、新たな殺人事件。。。 幼い頃に受けた虐待を心に抱えたまま成長していく人の心の葛藤が とても細かく表現されていました。途中、わが子を虐待していた母親が殺されたり、 優希の母親や弟が死んだり、梁平の恋人が殺されたり、 3人の再会を期に、いろんな事件が発生していきました。 3人には幸せになってもらいたかったのですが、心に負った傷というのは完治は難しいのですね。 しかたのない切ないラストですが、この終わり方が一番しっくり来るかなとも思いました。 予想とは裏腹な事件の結末が、この最終章で全て明かされていきます。 ちょっと長いですが、一冊一冊重みが違い3人の成長もよくわかるこの作品は、おすすめです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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