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カテゴリ:映画
愛がすれ違い、悲しみが砕け散る。激しい”衝突”が繰り返されていく―。
![]() 制作年度/国;'05/米 ジャンル;ヒューマン 配給;ムービーアイ エンタテインメント 上映時間;112分 PG-12 監督;ポール・ハギス 出演;サンドラ・ブロック/ドン・チードル/マット・ディロン 観賞劇場:3/8(水)シャンテ・シネ ◆STORY◆ ロサンゼルス。ハイウェイで一件の自動車事故が起きた。日常的に起きる事故。 しかしその“衝突”の向こうには、誰もが抱える“感情”の爆発が待っていた。 *********************************** アカデミー作品賞受賞したからいうのではありませんが・・・ 「なんて素晴らしい作品なんでしょう」 ![]() 自動車事故からはじまるこの物語は、人々の人生の話だけでなくテーマは人種差別です。 初っ端から、中国人、メキシコ人、黒人、白人などと差別用語が飛び交います。 日本は島国ですので、国内で暮らしている限りここまでの差別はない平和な国だと実感します。 そしていろんな話が交差します。 ■しっくりこない検事夫婦 ■警察に車を止められ、人種差別&セクハラを受けたTVプロデューサー夫婦 ■自分は差別主義者でないと信じ込んでいる若い警官 ■病気の父親を抱える差別主義者のベテラン警官 ■ペルシャ人なのにアジア人と思われ店を荒らされた家族 ■貧しいが由に車泥棒を働く黒人青年2人組み ■鍵やとその娘 ■弟が行方不明中の刑事 みんながそれぞれ心に傷を抱えながら、話は進みます。 しかし、最後には一人の思いやりや親切が一人の人間の心を癒していき 心にささった棘は少しずつ溶けていくのです。 救われる人間もいますが、報われない人間もいて人生さまざまです。 話は完璧にシンクロするわけではありませんが、所々かみ合います。 上映時間も長すぎず短すぎずで、間延びする箇所も感じられません。 多種多様な俳優も見所の一つです。 サンドラブロックの名前がはやり一番に来てますが、誰が主役というわけではないですね。 出演時間だけみると、ドン・チードルが一番長いかな。 彼は弟が見つかった複雑な心境・報われない母への想い。とてもいい表情を出しています。 一つ「警官が刑事を殺して、死んだ刑事は昔黒人を3人殺してた~」なんて話が出てきますが、 この点についてはあまり触れられていないためちょっと、わかりづらかったです。 あと、ペルシャ人の店主が少女を撃つシーン。。。。 理由あっての結果なので納得できましたが、あれが神がかりな奇跡ならば この話全体がウソっぽく感じられるので、奇跡でなくてホント良かったなと思います。 そして、あの自分は差別主義でないと思っていた若い警官。 彼はどういう道を歩んでいくのでしょうか。。 *********************************** <総評>アカデミー賞3部門受賞と力入れずに観て下さい。97点 確かに、人種差別的なテーマはアカデミー賞狙いと思われてもしょうがないかもしれません。 しかし、そのようないやらしさは感じられません。 今年に入って、 『スタンドアップ』や『ミュンヘン』に高得点をつけたのが甘かったと思うくらい素晴らしい作品です。 音楽もいいです。この音楽は、『ペイ・フォワード』を思い出させます。曲も感動も。 心に訴えかけてくるものは、鑑賞者によって違うと思いますが観て損はなし! ホモのカウボーイを抑えての受賞は納得です。。 |