ヘーゼル☆ナッツ・シネマBOOK

2006/05/17(水)11:25

DVD『白いカラス』★★★・・

【DVD】母「自分の人種に自信を持ちなさい!」 息子「僕自身に自信を持つだけじゃダメなの!?」 『白いカラス』  制作年度/国;'03/米 ジャンル;ヒューマン 上映時間;108分  配給;GAGA 原題;The Human Stain  映像特典;セレクト・シーン/メイキング映像/オリジナル予告編/日本版劇場予告編/TVスポット  監督;ロバート・ベントン  出演; ニコール・キッドマン/アンソニー・ホプキンス/エド・ハリス/ゲイリー・シニーズ/ ◆STORY◆ 人種差別用語を発したと首になったアテナ大学の学部長シルク。妻はショックで亡くなり、失意の底にいたシルクは、自伝を書いてもらおうと作家の元を訪れる。そんなシルクは、心に深い傷をおったフォーニアと知り合う。妻にさえも言ってない秘密をシルクは彼女に打ち明けることができるのか。 *********************************** 人種差別をかいた作品で記憶に新しいのが『クラシュ』だが、 この作品は黒人でありながら白い肌を持って生また男の人生の話だ。 黒人であり、見た目もそれとわかるのであれば何も迷うことはないのだが、 見た目が「白人」で通用するために彼はいろんな困難にぶつかっていく。 大学の進学や海軍への入隊、そして恋人。。。初恋の女性とは結婚間近まで行ったものの、 母親に会わせると彼女は手のひらを返すように去っていく。 妻になった女性にでさえ「両親は死んでいる」「自分は白人」と嘘をつき通す その嘘が、彼をどれだけ苦しめているのか。そして、彼の親や兄妹の気持ちは。。。結婚を報告した時に「家族は死んでることにしている」という息子の言葉を母親はどのような気持ちで聞いたのか。 恋人として登場するのがニコール演じるフォーニア。 彼女は、夫の暴力や子供が死んだりと心に傷を負っている。そんな2人が出会い絆を深めていく。 【みどころ】 1.黒人でありながら白人として偽って生きてきたシルクの苦悩 2.白人として生きる道を決定付けた、学生の頃のシルクの感情 3.フォーニアとシルクが心をどのように開いていくのか *********************************** <総評>★★★・・ 話は学生の頃の回想シーンもあれば、つい最近のフォーリアとの回想シーンもあり時間の感覚がつかみにくい。それに、フォーリアの心の傷を訴える場面と、彼女と絡むシーンが多かったため中だるみを感じたのが少々もったいない。 しかし!黒人でありながら白い肌をもって生まれてきて、「白人」として生きるという 一人の人間の心の葛藤が伝わってくる点では、大変興味深くいい作品であったと思う。 俳優人は、それぞれが主演できる4人が共演!!と豪華キャスティング。 特に、ニコールとアンソニーが絡むシーンが濃い オーラがぶつかりあってるというか、しっくりこなかった。 それにしても、ゲイリー・シニーズがどうしても宇宙人に見えてしまうのも私だけだろうか 楽天ブログランキング←クリックしてください

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