ヘーゼル☆ナッツ・シネマBOOK

2006/08/30(水)10:29

『ゲド戦記』★☆・・・

『ゲド戦記』公式サイト 制作データ;2006日/東宝 ジャンル;アニメ 上映時間;115分 監督; 宮崎吾朗 声出演;岡田准一/手嶌葵/田中裕子/香川照之/菅原文太 観賞劇場:8/27(日)チネチッタ川崎 ◆STORY◆ アースシーでは、さまざまな異変が起こり始めていた。竜が共食いを始め、街では人狩りによる人身売買が行われ、まがい物が売られ、麻薬が蔓延し、人々は忙しく動き回っているが生きる目的を失っているように見えた。そして人々は、言葉から成り立つ魔法を信じることができなくなっていった。世界の均衡を崩すものの正体をつきとめる旅に出た大賢人ゲドは、国を捨てた王子アレンと出会う・・・。 *********************************** いくら、評判が悪くても「観たい」と思わせるからジブリ作品ってたちが悪い・・ ここは、簡潔に。 ■ヘーゼル☆ナッツ的不満点  1:テーマかわかりにくい   龍と人間の共存できなくなった世界のことなのか?命の大切さなのか?    テルーとアレンの絆か、魔法使い合戦か。まぁ、命の大切が正解なのでしょうが、龍の存在   意味がないように思える。出だしの共食いシーンなんか、あとで   「共食いだったの?ただの喧嘩かと思った」と思うほど大したシーンには思えない。    2.アレンの心の闇がつかめない   父親を殺すまでに至った、心の影の深さわからない。   いつから、命がなくなるのが怖くなったのかなど??謎ですな。  3.登場人物が薄っぺらい   アレンにしろ、テルーにしろ、大賢人のゲドにしろ、クモにしろバックグランド的なものが見   えない。ペラペラの登場人物では、物語は語れないだろう。    4.テルーって一体何者?   ゲドが最初観たとき「!?・・・まさかな(`∀´)フッ」と言ったが、最後までそのセリフの意味が不明。   最後に龍になり、そのあとテルーは普通に人間の姿で暮らしているが一体何者?   龍人間なのか?わからない・・    5.テルーの感情の変化     アレンに激しい憎しみを感じていたテルーが、歌を聴いて涙しているアレンといきなり   親しげに岩に座って親身に話し始める。いきなり心境の変化!?女心はわかりませんな。  6.声優   岡田君も、手嶌さんもまぁいいのですが、香川さん・・。あなた、ちょっと浮いてました    ■ヘーゼル☆ナッツ的良かった点  1.手嶌葵の歌。上手。アカペラであそこまで歌えるなんて。。。    *********************************** <総評>★☆・・・ この映画は、手嶌葵のために存在するのではないだろうか~。 宮崎吾朗監督もいろいろ言われているので、ここでは触れないが、まったくつまんなかったです。 「命を大切にしないやつなんて嫌いだ!」なんて真っ向に言われると、なんだか公共広告機構みたいでした。もっと、テーマを絞って登場人物の背景を濃くしたらいいですね。 目を瞑っていても、あらすじがわかる作品というのも凄いです。 原作を読んでいるとまた違ったのかな。う~ん。残念な作品でした。

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