2006/09/19(火)17:21
『ペギー・スー(2)蜃気楼の国へ飛ぶ』セルジュ・ブリュソロ/著
ペギー・スー(2)蜃気楼の国へ飛ぶ2005年9月文庫/397p
◇内容◇
今度の舞台は、幻の国。ペギーの一家が訪れた砂漠には、不気味な蜃気楼の噂があった。蜃気楼の中へ誘い込まれたら二度と戻って来ないというのだ。そんな蜃気楼に、ペギーの家族も、捕えられてしまう。家族を助け出すために、蜃気楼の国に乗り込むペギー・スー。相棒はテレパシーをもった青い犬。蜃気楼の国で彼らを待ちうけていたのは、眠れる巨大な悪魔だった…。
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前作の『魔法の瞳をもつ少女』で、青い太陽が照りつける町に閉じ込められ、
なんとか町を開放に導いたペギーは本作では砂漠へ行きます。
前回出てきた青い犬
超能力がまだ残っていて、ペギー・スーとテレパシーで会話をしつつ良き相棒となり一緒に冒険します。人間に憧れていて、スーツを着たり2本足でたって歩く練習までしていたこの犬は、その名残で今もネクタイをしています。
とっても愛らしいんです。だけども、男気があって犬にしておくには惜しい犬なんです。
砂漠に出る蜃気楼の中にはいった者は、二度とでてこれない。。。
だけども、入りたい誘惑に駆られる。両親を救うため、蜃気楼に入ったペギーと青い犬はここでも命をかけた冒険が始まります。そして、ペギーのボーイフレンドにもなるセバスチャンという砂の少年と出会います。
この2巻を飛ばして読むと『セバスチャンってなんで砂人間なの?』ってなるので
案外貴重な2巻かも。今後もセバスチャンと青い犬は冒険の仲間として登場しますよ
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<お勧め>★★★★☆
1巻の現実世界とまた違った世界がこの2巻にはあります。
独特の世界観が広がり、次はどこへ冒険しにいくのか、大人でも充分楽しめます
装丁が子供っぽいですが、中身のシュールでブラックさは引き続き健在