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テーマ:映画館で観た映画(8349)
カテゴリ:映画
『麦の穂をゆらす風』公式サイト
制作データ;2006英語=仏=アイルランド/シネカノン ジャンル;ヒューマン 上映時間;126分 監督;ケン・ローチ 出演;キリアン・マーフィ/ポーリック・デラニー/リーアム・カニンガム 劇場:11/15(水)シネカノン有楽町 ◆STORY◆ 1920年のアイルランド南部の町・コーク。青年デミアンは、ある事件をきっかけに医師になる志を捨て、アイルランド独立を目指す戦いに身を投じていく。そんな彼らのゲリラ戦に苦しめられたイギリスは停戦を申し入れ、戦いは終結するのだが、両国間に結ばれた講和条約の内容の是非をめぐって、アイルランドは内戦に突入してゆくのだった。 ********************************** この作品は大きく前半、後半にわけられます。 【前半】アイルランドに侵攻してきた英軍に抵抗するアイルランド人義勇軍たちの戦い 【後半】英軍がアイルランドの独立を認めたあとの内紛 大体、後半に入った辺りからチラホラと携帯の明かりがつきだします皆そろそろ退屈してきたなと思いましたが。時間が気になるのはわかりますが周囲の迷惑も考えないのは困ります。126分あるんだからそれぐらい覚悟でいかないと。ですね 義勇軍に兄弟がいるわけですが、これが見事に後半は対立した立場になります。 最後ああなるなんて。。。と思いますが、戦争にハッピーエンドなんてありえないのですからね。 自分の信念を何があってもつらぬくのか!?それとも命のかかった愛する人を救うのか!? 戦争は、人の気を狂わせます。 主人公のキリアン・マーフィ。 やせてて、目がくぼんで幸薄そうなのです。でも、体格も元気も良い人はあわないし。そう考えると、キャスティングばっちりでした。しかも、彼。ここアイルランド・コーク出身。まさにですよね あとですね、鉄道の運転手。出てきたときから存在感あるなぁっと思ってたら結構でてきます。 いい俳優さんという感じをうけます。ジャン・レノやゲイリー・シニーズにも似てたかな。 この映画のタイトルの意味。前半で、息子を殺された老婆が歌う歌があります。ここはポイントです。 歌詞などを良く理解して、その後の観賞に臨むと観賞後違ってくると思います ********************************** <総評>★★☆・・ 史実や事実に基づいている作品というのは評価が難しい。 最近の作品で言うと『ミュンヘン』、『ユナイテッド93』、『ワールド・トレード・センター』など。なぜかというと、【事実をどう表しているかでの評価】と【映画の出来での評価】とゴチャ混ぜになりがちだからだ。 ■映画の出来での評価 2部構成のようになっているため、上映時間が長く感じられても仕方がないデミアンが彼女と 仲が深くなるのだが、彼女の「あなたを想っているわ」という台詞でいきなり気付かされる 家が焼かれても「ここでいる。ここで死ぬ」という老婆の台詞にも予想がつく。そういった 表現などに目新しいものは感じない。事実をありのままという点では評価はまた異なってくるが 映画自体の驚きや目新しさという点では、やはりどこかで観たような作品というのは否めない。 あと、さも義勇軍を立ち上げたぞ!という感じだったが他にも義勇軍はいてリーダーも別に いるのだ。そのリーダーから"指令"と言って手紙がくるのだが、いきなり指令ですか。。 的な感じでもっと、つながりをだしてほしかった。 史実に基づいてという点では、良いと思うのだが映画的に観ていて表現方法がいまいちかと。。。 そういうところで★2個と半分☆です。 余談だが、 作中にもでてくる、『マイケル・コリンズ』。機会があれば、是非この作品をお勧めしたい。 もちろん、ハッピーエンドではないが、良い作品だ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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