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カテゴリ:お勧めBOOK
午後四時の男1998.01/単行本229p
◇内容◇ ついに手に入れた理想の「家」。しかし、午後四時になるとわけもなく訪ねてくる男がいて…。不可解が不安を生み、いつしか敵意が殺意にかわって―。 ******************************** 6歳からお互い好きで、結婚してやっと理想の「家」を手にいてた老夫婦。ご近所がいなくても2人だけいれば、それだけでいいという愛し合ってる老夫婦。。。 そんな静かな暮らしも2日目にして破られた毎日4時になると、決まって現れる隣人の男。 しかも、「ああ」とか「いや」ぐらいしか言葉を発せずむっすりと椅子に座り「コーヒーが飲みたい」という。で、2時間たつと帰るのだ そんな男を老夫婦は、いやだけど断れない。果たしてこの本の結末は、いかに 前半は、4時の男の出現によりサスペンス的で引き込まれる。 で、「いい加減一体どうなるの??」というぐらいから、4時の男の妻登場。 しかし、その表現は妻を人間でない生き物のように描かれている。なので、サスペンスから 一転ファンタジーか?と思いきや、最後はまた現実に戻る。 ******************************** <総評>★★・・・ 著者が何を言いたいのか、読む人によってとらえ方が大分変わるであろう。私は、一人のまじめな男が次第に狂気にさらされていく過程が見て取れた。しかし、それだけ まず、4時の男を断れない老夫婦がいやになり、この2人がお互いどれほど愛し合っているか、又 6歳からどれほど愛し合ってきたか要所要所ででてくるのだが、それも多すぎるかな これ!という解答はないものの前半部分の異常な迫りぐあいと発想は面白い本ではある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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