2008/10/12(日)19:36
『雨の日も、晴れ男』★★★★★
『雨の日も、晴れ男』
著者: 水野敬也 出版社: 文藝春秋 サイズ: 文庫
ページ数: 234p 発行年月: 2008年06月 『バッドラック』再構成・改題書
~あらすじ~
二人の幼い神のいたずらで不幸な出来事が次々起こるアレックス。だが、会社をクビになろうとも、家が焼けようとも、妻子が出ていこうとも、彼は常に他人を楽しませ、前向きに生きていた。その様子を見た二人は、全知全能の神ゼウスの制止を振り切って…。人生で一番大切な事は何かを教えてくれる感動のエンターテイメント小説。
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薄い文庫本で文字も小さくないのでサクッと読める読みやすい本です。
2人の幼い神がいたずらで一人の男の人生を不幸においやります。
不幸になる選ばれし人間は妻と子供がいて普通の生活を送るサラリーマン、アレックス。
そして、幼い神がしたいたずらとは・・・
AM9:00 一.目ざまし時計が止まる
AM10:00 二.会社の上司にいじわるされる
AM11:00 三.仕事で大失敗する
AM12:00 四.円形脱毛症になる
PM1:00 五.会社をクビになる
PM2:00 六.見知らぬ男に殴られる
PM4:00 七.詐欺にあう
PM7:00 八.家が燃える
PM10:00 九.全てを失う
どうですか?一日でこれだけの災難が降りかかってきたら・・
ここまで意地悪がエスカレートした理由に、どんな逆行にあっても前向きでめげない
アレックスがいたからです。幼い神は、どうやったら彼が不幸になるのか次々にノートに
書き足していきます。
どうやったら、前向きに生きていけるのか。どうやったら不幸な出来事を悲観しネガティブに考えるのではなく、生きていけるのか。この本から、少しのヒントは必ず得られると思います。
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★★★★★
クリスマスに自分の家が焼けて、妻と子供と野次馬とみている最中に、アレックスが言ったセリフは、「見てごらん。我が家のクリスマスツリーは、盛大だぞ!」ですよ
これも、悲しむ子供と妻を元気付けるため。子供が燃え盛る家に取り残されて、助けるため家に飛び込む時、デジカメで撮影してる野次馬の少年に「君の安物のカメラで撮ってくれ!そしてYOU TUBEに載せるんだ。それを観たジョージ・ルーカスから映画の依頼がくるかもしれない」
いっや~、すごいですよ。不幸な出来事も考え方次第で乗り越えられることもできそうです。
さて、これだけの事が降りかかったアレックスの最後、気になりませんか?
なかなかきれいにまとまっていますよ。立ち読みくらいでも行けるかもしれません。
ぜひ、ご一読を。。。お勧め