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韓国の大学教授に赴任した「日本の文化大統領」北本正孟さん
日本の“文化大統領”と呼ばれている世界的なイベント専門家が韓国の大学教授になった。 霊山(ヨンサン)大学(総長:夫亀旭(プ・クウク))は11日、日本の「TOWイベントプランナーズスクール」の校長、北本正孟(71)さんを碩座教授として任用した。 北本さんは日本の万国博覧会、世界飲食博覧会など、日本の超大型の国際イベントを企画した大物。また、故孫基禎(ソン・キジョン)さんのマラソンコーチだった故北本正路さんの息子でもあるため、さらに話題を集めている。 北本さんはメールによるインタビューで、韓国を「偉大な孫基禎選手の国」とした。 「孫基禎選手がベルリンオリンピックのマラソンで金メダルを獲得した時、私はまだ2歳でしたが、私の父はその時から亡くなる直前までの50年間以上も、いつも孫基禎選手の自慢ばかりしていました。孫基禎選手は私たち親子の英雄でした」 北本さんは95年1月に発生した阪神淡路大震災で孫基禎選手の写真や父の日記など貴重な資料を失ってしまったのが残念でならないと話した。 しかし北本さんは、孫基禎選手が1936年当時、朝鮮日報社とのインタビューで「ついに優勝したが、なぜかただ泣きたい」と話した逸話や、東亜(トンア)日報の「日章旗抹消事件」などについても知っていた。 北本さんは「韓国と日本の現実はお互いに違うものの、スポーツマンだった父は孫選手と共に汗を流し合宿訓練した事実を生涯に渡って感謝してきた」とし、「これからは韓日関係も共に汗を流して努力し、両国を発展させる方向に進めるべきではないか」とした。 3月から霊山大学・ホテル観光学部で「イベント企画論」の講義をする北本さんは、「孫基禎選手を指導した父がスポーツ親善大使だったとすれば、私は文化親善大使になりたい」と話した。 北本さんは93年の大田(テジョン)エキスポでは日本政府館のイベント制作を手掛け、2001年には利川(イチョン)世界陶磁器エキスポを直接企画している。 「韓流ブームでも分かるように、『冬ソナ』というひとつの“ドラマ”が既存の外交力を超える“ドラマチック”な状況を演出しました。私は韓国の学生たちがこのような“韓国ブランド”を世界化できるよう最善を尽くしたい」 霊山大学関係者は「北本さんは35年間、大規模な国際イベントを数十回も企画した日本の文化大統領」とし、「韓国の学生たちにリアルな実務教育ができると期待している」と話した。 大学側は北本さんから1万5000点余の写真資料の寄贈を受け、これをデータベース化し、展示イベント分野の研究者に提供することにした。 釜山(プサン)=張準城(チャン・ジュンソン)記者 1月11日『朝鮮日報』日本語サイトより お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.01.19 12:52:21
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