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カテゴリ:韓国で日本語を教える
3月末以来の更新です。
まっ、「よいことはカタツムリの速度で進む」、ってマハトマ・ガンジーもおっしゃってますし、、、ちょっと、違うか。 今も日記書いてるどころじゃないんだけど、久しぶりにダイジェスト版で記録しておこう。 先月は大学院の現代詩特講のレポート提出(ユンドンジュについて)、方言論の発表など、大学院の授業が本格化した。現代詩の先生は現役の詩人(ドジョンファン先生)で、授業内容も人格もすばらしいので、出来る限り行くようにしている。方言論も人柄のいい温厚な先生(ソンナクス先生)で、ヨンセ大の語学堂で、70年代韓国語を教えておられたとか。日本人の韓国文学研究者の大村益夫先生とか、いわゆる韓国学研究の第一世代に韓国語を教えられた方だ。4月は桜が咲いたので、授業時間に桜を見に、清州にでかけ、マッコルリ(濁り酒)とパジョン(韓国式お好み焼き)をご馳走になった。お返しに学生で、カモ料理をご馳走し、踏査といって、忠清南道のデチョンという西側の海岸へ1泊2日の小旅行にもみんなして行った(4月27~28日)。西海は初めてで、さしみはそれほどの味ではなかったけど、砂浜でいろいろな貝の焼き物を食べて、楽しかった。方言の採集という名目だったが、その地域の古い寺や文化財を見学した。まっ、いいか。当然、夜は焼酎をかなり飲んだ。 そして、留学生奨学金という名目で、入学時に収めたものが、すべて戻ってきた、ありがたいことだ。 理事をつとめさせていただいている日本語日本文学関係の学会で、春の大会があった(4月21日)。ブチョンにあるカトリック大学で、文学のセクションでは<文学と宗教>というテーマが掲げられ、フェリス女子大の宮坂覚先生が『日本近代文学と宗教』という題で講演された。私は一般発表の部で、『アポリアとしてのモダンガール』(シンハギュン先生)という題の発表の司会をした。前回、別の学会でもオーストラリアの大学の先生の谷崎の『痴人の愛』に関するモダンガールの研究の発表があり、討論をさせていただいたが、ここ数年、日本だけでなく、モダンガール研究がはやっているようだ。そして、5月12日にまた別の学会の発表の司会と討論をさせていただいた(ソウルのサンミョン大学)。一つは上田敏の翻訳詩と韓国の詩の関係性を論じたもの、特に散文詩について、それから、もう一つは、ゲーテの劇詩と藤村の関係性を論じたもの。日本からは友人Kの指導教授である福岡大の大嶋仁先生がいらっしゃった。 そして、15日の「先生の日」。学科で行事をするというので、大学院を休み、出席。いつもながら、気が重い。自分は先生としてふさわしいのか、という問いがのしかかる日でもある。一人一人の先生に代表の学生が手紙を朗読し、花束とアルバムを渡していく。20年勤められた日本人の先生の表彰も行われた。・・・そして、私の番。初級会話に出ている一年生のASMが朗読。私の細かいことまで見て、一つ一つほめてくれた。韓国に来てよかったと感じる瞬間である。やっぱり、韓国の学生はやさしいな、と思う。今学期、残り一ヶ月、精一杯がんばろうと思う。黄色いバラの花束に、私と学生たちの写真の入ったアルバムをもらった。 そして、祝う番だ。同じ日に、大学院の「先生の日」の行事があるので、出かけていく。到着すると、もうほとんど終りかけていた。偉い先生方の前で、自己紹介などしながら、食事とお酒をいただく。 そして、二次会は爆弾酒2杯、三次会はカラオケ、と進んでいった。 2005年に修了した大学院の指導教授の「先生の日」集いは、11日に光化門でのレストランで、スパゲティを食べながら、、、感謝の思いをカードに綴る。みなで、連れ立って、ライトアップされたチョンゲ川沿いを散歩して散会。 さあ、今週は韓国語で発表が二つ、最善をつくそう! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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