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今日は若者向けに書きます。
最近少し気になること。 それは仕事において特に若い人中心に、批判めいて「○○さんは細かい」という発言が聞かれることです。 周囲の先輩や上司に対して言っているようなのですが、私はこれは気をつけたほうが良いと思います。 なぜ細かいと評することに注意が必要なのか、少しご説明しましょう。 会議の場などで観察していると、「あの人は細かい」と言われる言動には3つくらいのパターンがありまして、 (1)本当にしょうもなく細かい。ビジョンがなく、方策・方向がなく、細部にコメントすることでもっともらしく仕事をした気になっている。 (2)上がってきた仕事のレベルが不足しており、それについてよりレベルアップを求めている。 (3)やり方・仕事の進め方の「スジ」にこだわっている。 というものに大別されます。 (1)については、そういう人って確かにいますから、「○○さん、細かいよね。」で片付けてしまって構いません(笑)。 しかし、(2)(3)の場合、その意図を汲み取る姿勢を持っていないと自分が大きく損をしてしまうことになります。 自分のレベルが低いのに、その足らずまいを指摘されて「細かいよね~」では、せっかくの成長の機会が台無しですよね。 そういう場合は、指摘してくれている人がどういうポイントで深堀りを求めているかという点をしっかり頭に刻んでおくと、その他の仕事にもそれが応用できるはずです。 面倒くさがらずに、ひとつひとつ拾っていくことが大切です。 私自身も実際そういった経験があります。 私は、もともとの性格としてはのんびりおおざっぱな部類なんですよね。九州出身、血液型O型、長男、おとめ座、動物占いトラ、空手部主将というプロフィールが示すとおりです(?)。 でも新人時代にものすごく仕事のデキる支店長から「君達は丁寧な仕事をしなくてはいかんよ。」と叱られて以来、仕事においては少し改心をしました。 その支店長は3期連続でうちの支店を業績表彰日本一にした程のやり手だったので、鼻息の荒い私のように生意気な若者らも、初めはいぶかしく思いながらその人の仕事のやり方を学んで行ったんですね。 何をおっしゃっていたかというと、乱暴な仕事・やっつけの仕事は顧客とのリレーションもその場限りで終わってしまうし、自分自身がその仕事を通して得るものも少ないということでした。 想像力をはたらかせて、半歩先を行く仕事をしなさいと常々その支店長はおっしゃっていました。 のちに私が気づいたのは、「丁寧な仕事」と「小さな仕事」は違うということです。 むしろ逆で、大きな仕事をしようと思ったら、細部・土台をしっかりと丁寧に作っていかなくてはいけないんですね。 丁寧な仕事は大きな仕事に繋がるということを、覚えておいて損はないと思います。 またレベルアップを求める(2)のパターンは、指導する側にとってはその人を育ててやろうと思えばやる話であるということも知っておいた方が良いかもしれません。 単にリソースとしてしか捉えられなくなると、きっと何も言われなくなってしまいます。 一方(3)のスジの話は、これを語ってくれる人がそんなに多くはいないことと、仕事の仁義を覚えていく上で極めて重要な話なので、ここの話を聞ける場合は細かいとかそういう次元ではなくて真摯に受け止めるべきだと思います。 ある課題があって、それをどういう考え方で捉え実行するかということをいちいち解説してくれる人です。 「この△△ってどうしてそういう判断をしたの?」 「これこれこういう経緯で、・・・云々。」 「そうだね。普通は○○という判断をするところだけど、従来の経緯から判断して、また今回の関係者間のコンセンサスからいっても△△が妥当だろうね。オプションとしては××ということも考えられなくはないんだけど、でも経済的な観点を考慮すると△△がベストだろうね。」 というような会話がなされるパターンです。 問われる方は、でもその真意を測りかねる場合「うざい」と思ったりします。 往々にして解説があってもなくても、やることという意味では結論が同じだからです。 しかし同じことをやるのに「ぐじゃぐじゃ言われた」くらいに思っていると大変もったいない話だと思います。 なぜならこういう話をしてくれる人は、(2)よりも更に上の次元で“考え方”を共有してくれようとしているからです。 その瞬間、自分は期待され育てられようとしていると意気に感じた方が良いと思います。 考え方を共有できれば、その人と同じ判断ができるようになるからです。同じ判断ができるということは、同じ役職にもつけるということです。そんな期待をかけているからこそ、時間がとられて面倒でも指導する方はそんな話をしてくれるのだと思います。 「細かいよね」と批判するのは簡単ですし、自分が楽であります。 でもそれは自分自身にキャップをかける行為だということを知り、指導を糧に貪欲に成長していく人であってほしいと思います。 そういうトレーニングを積むと5年後の自分は大きく変わりますよ。マジで。 楽天 中村晃一 ←いつもありがとうございます。1日1クリック有効です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年09月22日 22時14分16秒
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