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テーマ:愛しき人へ(903)
カテゴリ:歴史
今日は311 あの瞬間のことだけは皆記憶に鮮明で、自分がどこにいて皆どこにいたか…そしてその後どうしたのか… みな口々に話し合ったと想う。 あの瞬間人生が一度リセットされ、イニシャライズされた人々 なすすべがない事象を目の前に呆然と立ち尽くすしかなく、目の中に容赦なく刻まれる時間 そして、その光景をまざまざと見続けた人々 見せ続けられた人たち その後、放射能汚染という…終わりのない未来に続いていく災害 次元がそれぞれ異なるだろうけれども、すべてが変わった。 日本全国が、意識をひとつにして追悼の心に満たされる一日 この国に起こったことを契機に人生観がひっくりかえった人が多いと想う 僕の場合、こうした洗礼は1995年3月20日だった。 そしてその洗礼は確かに意味を持ち、自分の全人生をひっくり返した。 このような事象は、共時体験を引き起こすのだろう… 現場にいる人は、現実に身体ごと放り出され、否応なく対処せねばならない… 少し離れた人たちは、その光景を見つめながら何もできない立場の自分を知る。 一瞬の判断が人生を左右し、奇跡的に助かった人たちの多くが、絶妙な選択を行っている。 そして、この瞬間を境に、人は思い知り、即座に意識の転換が起こる。 それまで非行少年たちが自発的にボランティアに走りまわり、いさかいのある嫁と姑が手を取り合いバケツリレーをする。 反対に、普段何気なく平穏に過ごして、とりあえず避けていた根幹の価値観の差異が避けて通れなくなり、 衝突しあい、離婚する夫婦。 普段寂しいとは想わない…と強がっていた独り身の人たちが伴侶を正直に求め合う… つまり、それまでの隠されていた欺瞞が暴かれ、それを心の真実の前に訴えられ、その回答を即座に迫られた瞬間… それがこうした「次元の扉」を開く瞬間だった。 普段から心の中にあるものを正直に捉えておくこと… それが重要なことだと想う。 とても大切な瞬間は、その一瞬しかなく、その時に決定された選択が、その後の未来自体を選択している。 Eili ... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年03月11日 13時32分26秒
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