ついにウシジマくんの連載が終わる
闇金ウシジマくんの連載が終了した。宿敵、滑川との直接対決を制して、自由の身になったように見えたウシジマくんも最後は気が狂った少年に刺されて殺されてしまった。おそらく、闇金で人を苦しめてきたような人間の最後は、こういうあっけないものだという現実を作者は教えてくれたのだと思う。思えば、主人公のウシジマくんは極悪非道な男だった。精神的におかしくなった女の子に、セックスワーカーに就かせ5000万円も自分に貢がせたり、自分の親友を放射能汚染を除去する仕事に売ったりとひどいことばかりした。それに、人殺しなども簡単にやる男だった。1番ひどいと思ったのは、借金返済が滞っていた、30代くらいの男を東南アジアに500万円で売ったりしたことだ。あのシーンを見た時、これだけ非道なことをしても、人気漫画のヒーローとして支持されるウシジマくんのカリスマ性にびっくりする思いがした。そんな、ウシジマくんも連載が終了し、いよいよ、次の新しいヒーローの誕生が待たれることになる。ウシジマくんのような、極悪なダークヒーローをまた日本の若者は求めているのか、それとも、違ったタイプの新しいヒーローが生まれるのかすごく興味深い。いずれにしても、どんなヒーローが誕生するにしても、もう、ダークヒーローではウシジマくんを超えるようなヒーローは生まれないと思う。ウシジマくんを超えるとなると、もう、極悪レベルをこえてオカルトのレベルになってしまうし、それに社会状況が、ウシジマくんが活躍した時代と今の日本社会は全く違う。それは、同人誌などを見てもそれがよく解る。今同人誌の間では、NTRという特殊な分野の作品が大人気になっている。驚くべきは、アダルトのジャンルにも、かかわらず、カラミざかりのようなNTR作品は、女性にも人気になっている。それに、男性でも、黒猫スミスの叔母さんの肉体が気持ち良過ぎてのような新しい作家のNTR作品は大人気になっていて、今やAVを超えるぐらいに大ヒットしている。これまで10年ぐらい間、同人誌の世界では、マイナーなジャンルだったものが、今は1番人気となっている。このNTR系の同人誌の人気に見られるように、もう、時代は全く違う次元の世界へ移行してしまった。そういう社会情勢の変化もウシジマくんの連載が終了した理由の1つにあると思う。