清浄の草むら

2008/01/17(木)01:37

国立科学博物館の大ロボット博でのこと。

博物館などの記録(143)

金曜日だった為か閉館時間も20時迄と長く延びていたが、それでも遅めに入館したから残り一時間の中見た。 さて毎度お馴染の展示内容の報告だが、大上段な宣伝の割には少ないようなものだった。 展示室も二部屋はあったが、一部屋目こそは広いのだがその割に僅かなロボットの展示とあとは玩具で間に合わせているようなものだった。 今回の肝としては、ASIMOの動きを観ることだけであろう。 もしもこれがなければ、企画展示としては文化祭の展示程度に終わってしまう。 そのASIMO(以下アシモ)だが、小型化されてかなり小回りが利いていた。 我が国がロボット技術最先端なのは、結局誰もやりたがらないからなんだろうと思う。 二足歩行のロボットをどうして作る必要があるのか。 時間も金も労力も掛り過ぎてしょうがない。 カネモノに溢れたアメリカじゃそんなもんは聞いたことないしなあ。 そこは合理の国であるアメリカにとって、必要ないからこそ、金なんか懸けないんだろう。 労働力は人を使えばいいし。 対して我が国は無意味な事に情熱を注ぐし、企業もまた、見果てぬ夢かも知れぬ座興にも付き合うし。 それでも尚、やっとだが歩くことが出来るようになったのだ。 直立であるためには膝を猩々の如く曲げた儘でなければならないのが、悔しいが。 進化の過程をもしや自分が立ち会っていられるのだろうか。 何れ、アトムかドラえもんを自分が生きているうちに見られる日が来るのかも。 漸く、10年経ってここまで辿り着く事が出来たってか…。

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