スクールデイズの4巻を借りて…。
一日で観てその日の内に返した。文化祭(榊野祭)を組ませたことはキャラの行動を決定させるものだからだろう。刹那の言う時間がないのフレーズは恰もこの物語の限られた時間枠を表しているかのようで面白い。急展開とは学園祭のイベント織り込みのことだろうか。しかし、言葉は苛められて尚且つ誰からも庇って貰えず、四面楚歌となっていて可哀想だ。これが狙いなのだろう。理不尽な仕打ちに堪え兼ねて泣きべそかきながら逃げ出す姿は余りにも憐れ。唯一の寄り拠たる誠に対して更に積極的になろうと努めているところも、世間から全否定されても尚縋ろうとする端緒でありたいと願うものなのだろうか。最初は誠の手癖の悪さに対して厭がっていたのに、急に生で触ってもいいとか、その先を許すみたいなことを言っていたからなあ。誠が主人公じゃなくて、本当は桂言葉が主人公なんだろう。この頃の誠は最早脇に転じてしまっている。刹那の強引さに違和感を感じるかも知れないが、これは刹那の方が正しいのである。時間がないというのもさることながら、誠の心を試しているからだろう。誠がヘタレになっているのも、悪女たる世界が諦め切れていないからで、結局誠と言葉の恋路の邪魔をしているからである。誠は現に「最低だ」と呟いて自己嫌悪に陥っている。世界にはそんな感覚はあまり感じられない様だ。なんなんだ、練習ってのは!?ただ世界が誠を手籠めにしたいだけじゃないか。ヘタレと言っても誠は優しいからモテるんだろう。八方美人ゆえ、そこが命取りとなる。いや本当に。