カテゴリ:相撲
二子山親方の死を契機に表面化した若貴兄弟の確執。その問題をメディアも敏感に察し、連日その言動に注目した。しかし、その兄弟の確執問題が表面化する一方、貴乃花親方の相撲界改革の話題も取り上げられ、先日、相撲協会から厳重注意を受けた。貴乃花親方が兄弟の確執問題の最中になぜ相撲改革の話をしたのかは定かではないが、国技でありながらも人気が低迷している相撲というスポーツを危惧していることは明らかである。
貴乃花親方がメディアを通した相撲界の改革案。その案の大筋は、相撲学校の設立、給与制度、地方巡業の宿舎である。その改革案は非現実的なものではなく、的を得ている内容である。しかし、やはりその改革案は相撲協会の若造が相撲協会を批判しているようにしか聞こえないのである。 貴乃花親方は相撲協会の厳重注意を受け、素直に否を認め、謝罪している。だが、貴乃花親方の案は現在の相撲界の現状を考えれば、あらゆる問題を改善するヒントを与えてくれるような案であったように思える。例えば、給与制度などは他のスポーツと同じような仕組みであり、その力士の強さや活躍を見る人がわかるようになっている。さらに、相撲学校は相撲部等が減少している現在の日本では、そのような専門の学校を作るのも相撲というスポーツの存続を考えた上では必要になってくる。このことからも、貴乃花親方の考えた案は的を得ているのだが・・・その案を出した場所(方法)が悪い。 相撲協会が貴乃花親方を厳重注意をしたのには必ず理由がある。それが何なのかは当人ではないためにはっきりしたことは言えない。しかし、言えることは全国的に知名度もある貴乃花親方がメディアを通して相撲界の改革案を発表したことが問題なのである。もし、この案がメディアではなく相撲協会に対して直接出していればまた別の形が生じていたに違いない。もちろん、その際においても案が認められ、相撲協会が動いていたかは分からない。しかし、今回のような大きな問題として取り上げられることも無かったように思える。 だが、今回の貴乃花親方の言動を見て思ったことは、貴乃花親方が相撲というスポーツの存続を心の底から危惧しているということと、その解決に向けてアクションを起こしているということである。兄弟の問題はさておき、この積極的なアクションには、自らの影響力に自信があることも自分で知っており、親方という立場も関係していると思われるが、相撲というスポーツにおいても改革が始まっていることに注目したい。 プロスポーツにおいては、ほとんどの種目がなんらかの改革をしてきたはずである。相撲も国技だからといってその人気の低迷には頭を悩ませているはずである。貴乃花親方の言動には少し疑問を思う部分もあるが、この言動を契機に相撲協会も重い腰を起こし、思いっきり改革に向けて突っ張って欲しいと思う!!!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.07.21 14:58:57
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