『梁塵秘抄』 または ”わしふぃーるど”

━奇想と純心の天才!五十嵐大介

 
○o。奇想と純心の天才!五十嵐大介”想像の種子(キッカケ)”。o○



『はなしっぱなし(上)(下)』(【出版社】河出書房新社)



以前から欲しかった『はなしっぱなし』、絶版になっていてオークションでもプレミアが付き入手困難でした。漫画ファンの間ではすでに伝説と化していたもので、一遍一遍が独立しためくるめく幻想綺譚の傑作集です。
五十嵐大介の細部まで非常に丹念に描き込まれた画面からあふれでる、エキゾチックかつミステリアスなイメージの奔流はまさに圧巻!寡作なことでも知られる彼の、ファンにとってはまさに待望の初短編集の復刊です。再販の情報が入ったときは嬉しくて泣きそうになったぐらいです。ファンタスティックなアイデアだけが次々とくり出され、ページをめくるたびに目くるめく新しい世界に出会える。現実の中に潜む非現実の顔は千変万化に表情を変え、楽しそうに、その奇想の数々をはなしだす。まさにオチなし話しっぱなしの奇想掌篇漫画集(23話連作+描き下ろし1話)。
読み終わった後、世界がちょっと違って見えてくる気がする。これまで見えなかったものが見えるような気がして、何度でもこの希有な作品世界に帰りたくなるほど。読後の不思議な浮遊感は他では得られぬもの。文句なしの傑作!!!



第20話「ガガガガ」より





自然への畏怖、日常に潜む異世界への入り口、唐突に世界が開けるような驚くべき瞬間を素晴らしい画力と演出で展開する綺譚の数々は、読者を異界へと紛れ込ませてくれる。その不思議を不思議のまま投げ出す幻視の物語群はまさに現代の「遠野物語」。ずっと森羅万象、八百万の国に住んでいて、その太古からのDVAが決して消え去ってはいない私たちの感受性に懐かしい違和感としてしみ込んでくる。
新世代の奇想天外を担う漫画家のひとり!





五十嵐大介(いがらし・だいすけ)/漫画家
埼玉県生まれ。1993年『お囃子が聞こえる日』でアフタヌーン四季大賞を受賞しデビュー。1996年作『はなしっぱなし』(アフタヌーンに連載され全3巻にて1995~1996年に発売。絶版。)以来作品の発表が無く、幻の作家と呼ばれていた。
2004年『魔女』で文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。著書に『リトル・フォレスト』、『そらトびタマシイ』など。













『そらトびタマシイ』(【出版社】講談社)
「はなしっぱなし(復刊)」以来実に6年振りの単行本。アフタヌーン掲載の読み切り作品四編に加え、モーニングにて発表されたオールカラー作品、そしてアフタヌーン四季賞1993年冬のコンテスト応募作品を収録



「そらトびタマシイ」
幻視者五十嵐大介、初のストーリィーマンガ。



「すなかけ」
感動的な名作!君は、大切な人のために命をかけることができるか...?!



「le pain et le chat(パンと猫)」
猫好きにはたまらぬ一編!



『魔女(1)(2) 』(【出版社】小学館)
「それぞれのリズムが響き合うことで、世界が形づくられているのなら、オレたちから見れば世界は”うた”のようなものかもしれない」



『はなしっぱなし』同様、連作という手法での幻想綺譚集。しかしそのスケールが凄い!一体、五十嵐大介の才能は何処まで果てがないのだろう。という気になってくる。この手の作品は多くの人に受け入れられることは難しく、読み手を選びますが、オリジナリティー、画力の面では確実に素晴らしい物があります。



『リトル・フォレスト(1) 』(【出版社】講談社 アフタヌーン連載。)
帯に「当世きっての漫画家が描く、本物のネイチャーライフ」とあります。
小森という名の小さな集落で、畑仕事をしながら生活する主人公いち子の自給自足生活の日々を、料理の作り方をまじえ紹介。 小気味よいエッセイのようなマンガです。 作者自身の実生活を元にしたスローライフ実践マンガともいえます。春先には蕗のとうやら田ぜりやら野蒜やら春キャベツやら、夏には岩魚、秋のくるみご飯、冬の納豆もちなど、毎回毎回いち子の作る料理は、どれも本当に美味しそう。四季折々の美味と、豊かな自然、いち子の母親についての回想、親しい人達などを、独特のタッチで描いています。近年、ここまで何度も読み返した作品はありません。



小森は盆地の底。梅雨の長雨の時期には、土にたっぷり含まれた水蒸気が激しく蒸発し、山の水蒸気も流れ込み小森は湿度100%近くになります。濡れたシャツのような空気はヒレをつけたら泳げそう....。田畑の草木は生命力を得て刈っても抜いても畑も道も雑草に覆い尽くされていく。”緑の侵略者”。何日干しても洗濯物が乾かない。カビが...カビと闘うためにダルマストーブを焚く。小森では小麦をつくってる家はない。収穫期と長雨が重なって麦が干せない。干せないと保存できない。



私はばっけ(ふきのとう)みそ作りました。お茶漬けいけます!

ばっけみそは、ゆでたばっけを油で炒めてからみそとあわせるとコクがでてうまいです。ばっけとみその分量はかなりてきとうで、ばっけが少ないときでも合わせてから数ヶ月置いとくと、みそに香りが移ってじゅうぶんおいしいです。



【JA IWATE/農業新聞トピックス(2002-10-08掲載 東北版)に紹介された五十嵐さん】
 
「自然と食に魅せられ漫画執筆 豊かな村が画材 岩手・衣川村 五十嵐大介さん」

 
衣川村の里山で、米や野菜を作りながら執筆活動をしている漫画家がいる。五十嵐大介さん(33)だ。自然と食の豊かさに魅せられて移り住み、米や野菜も作る。日々の山村の生活から豊かな作品が生まれる。
 五十嵐さんは、埼玉県生まれで、多摩美術大学で油絵を学んだ。子供のころから好きだった漫画を描いて雑誌に応募。24歳でプロデビューした。
 「あちこち旅行するのが好き」という五十嵐さん。同村の前は盛岡で3年暮らした。今年4月、自然の豊かさと、食の豊かさに魅せられ、古い家を借り飼い猫と一緒に衣川村に移り住んだ。
 家と一緒に借りた畑を耕し、野菜や穀類など約20種類を作る。可能な限り自然農法だ。また、村の「ふるさと自然塾」にも参加する。水田を借り「ひとめぼれ」、黒米、もち米を作る。栽培できる作物は自給にこだわる。
 もともと料理好き。パンも好き、梅漬けやヤマグワのジャムも手がけている。「育て、取りたてを食べることは素晴らしい。食べ物を考えると奥が深い。作っている人のことを忘れてしまうのが怖い」と語る。暇を見ては草取りなど農作業の毎日だ。雑草の生命力のすごさに驚いたとも言う。
 五十嵐さんは、「怖い」「ほのぼの」など日常の中にある不思議な話を描く。遠野物語や宮沢賢治が引き合いに出されると言う。最近では8月に講談社から、五十嵐大介作品集「そらトびタマシイ」が発刊された。食をテーマにした作品「リトルホレスト」も、講談社月刊アフタヌーンの10月発売から掲載。
 集落の行事にも積極的に参加、近隣ともうちとけた。近くを散策中クマに出会った。「大きく見えて怖かった」と話す。山村での生活の中から画材が生まれる。



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公私とも忙しく日記のUPもままならぬのに来て下さる方々に厚く熱く御礼申し上げます。 U^ェ^U




『ミヨリの森』小田 ひで次 (著) (【出版社】秋田書店 )

「思い出して。あの空、あの風、あの大地。」



森と少女と精霊たちとのファンタジー!「拡散」「クーの世界」で異色のファンタジー世界を描いた小田ひで次の名作!




ユズキカズは寡作な短編作家です。キャリアは割と古いのですが下記の作品集の他に「水 街」「枇杷の樹の下で」の2冊が復刊されているだけだと思います。第一作品集「枇杷の樹の下で」の後書きで「少年の性を意識する以前のエロティックな気分」を表現した作品であると作者は語っており、少年と少女たちの開花寸前の濃密な性的生命力といったものがむせかえるほどに描かれています。緻密なベン画によって執拗に描き込まれるその動植物や、街や路地の細密描写の醸し出す甘美でシュールな世界は素晴らしく独創的で他に類を見ない。私的には山本政志の傑作「ロビンソンの庭」の空気感に覚える奇妙な懐かしさと同質なものを感じます。
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-「 水 街 」-
1990年10月25日初版 日本文華社

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庭は植物が繁茂、増殖し、空からは鳥が落下し、小動物や昆虫が横行する豊かな庭、エロスを誘う庭であって欲しい。

~作者あとがき から

-第一作品集「枇杷の樹の下で」-
昭和61年3月10日初版 日本文芸社


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-お宝-

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-「天幕の街」-
昭和62年5月10日初版 東京三世社
-「マハラジャ日和」-
1993年5月1日初版 河出書房新社



-庭と植物 縁側 少女-

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あの日に帰りたい!





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