『梁塵秘抄』 または ”わしふぃーるど”

♪シャーロット・ランプリング♪


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♪ワインと女性は熟した方がいい.....『愛の嵐』から『まぼろし』へ―.....シャーロット・ランプリング♪
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<Charlotte Rampling (シャーロット・ランプリング)>

映画史上に残る名シーン。なんという大人のエロティシズム!
デモーニッシュ!
断髪にナチ親衛隊の制帽を目深にかぶり、黒い長手袋、細い裸にズボンだけをサスペンダーで吊って穿き、醒めた声でディートリッヒの「望みは何と訊かれたら」を歌う有名なシーン!
オペラ「サロメ」を下敷きにしています。



「望みは何と訊かれたら」

私が愛するのは生きるため そうでなければ楽しむためよ
たまには本気で愛することもあるわ きっといいことがありそうな気がして

何が欲しいかと訊かれれば 分からないと答えるだけ
いい時もあれば 悪い時もある

何が欲しいかと訊かれれば 小さな幸せとでも言っておくわ
だってもし幸せすぎたら 悲しい昔が恋しくなってしまうから

何が欲しいかと訊かれれば 分からないと答えるだけ
いい時もあれば 悪い時もある

何が欲しいかと訊かれれば 小さな幸せとでも言っておくわ
だってもし幸せすぎたら 悲しい昔が恋しくなってしまうから



観る者は皆、男も女もこのユダヤ人の美少女の踊るシーンの虜になったんじゃないでしょうか。



『愛の嵐』 (’73 伊・米) 
 監督=リリアーナ・カヴァ-ニ
原作=リリアーナ・カヴァーニ/バルバラ・アルベルティ/アメディオ・パガーニ脚本=リリアーナ・カヴァーニ/イタロ・モスカーティ 
撮影=アルフィオ・コンチーニ 音楽=ダニエレ・パリス
出演=シャーロット・ランプリング、ダーク・ボガード



青みがかったトーンの街並は、寒々とした冬のウィーン。とあるホテルで、かつてのナチの将校と収容所にいたユダヤの女性が再会するところから物語は始まる。
オペラ「魔笛」の旋律が随所に流れる。
元ナチス親衛隊員だったマックス(ダーグ・ボガード)は、告発から逃れるための秘密組織のメンバーであり、ホテルの夜勤のポーターとして働いていた(原題は『The Night Porter』)。一方、ユダヤの美少女ルチア(シャーロット・ランプリング)は、マックスにユダヤ人収容所でサディスティックで偏執的な愛情を受けていた。



時代を経て二人は運命的な再会をする。この二人が行き着く先は...?
.....ナチの将校とユダヤ人女性の倒錯的な愛の世界を描いた衝撃の傑作です!



ヴィスコンティの「地獄に堕ちた勇者ども」がそうであるように、ナチズムとデカダンスによって語られることも多い作品ですが、ひとつの愛の究極の姿を描いた作品だと思います。
当時あまりに破戒的な内容のために公開を見送られていたこの作品に日の目を見させたのは、ルキノ・ヴィスコンティだった。シャーロット・ランブリングは、やはりナチス親衛隊を扱ったヴィスコンティの『地獄に堕ちた勇者ども』に出演しています。ヴィスコンティは、映画化を企画していた『失われた時を求めて』や『魔の山』にも彼女の起用を考えていたそうです。実現しなかったのは本当に残念です。



女性監督のリリアーナ・カヴァーニは、学生時代にヴィスコンティ論を書くほどに彼に心酔しており、感激した彼女は、後にヴィスコンティを訪ね、謝辞を述べたという。





『愛の嵐』(’73)から『まぼろし』(’01)へ―
28年の歳月が与えた神の恩寵とも見まがう
シャーロット・ランプリングの美しき成熟





『まぼろし』

夫を突然失った中年女性の喪失感を詩的なタッチで描くフランソワ・オゾンの名品!
監督+脚本=フランソワ・オゾン
共同脚本=エマニュエル・バーンヘイム、マリナ・ド・ヴァン、マルシア・ロマーノ、撮影=ジャンヌ・ラポワリー、アントワーヌ・エベルル、録音=ジャン=リュック・オディ、ブノワ・イルブラン、編集=ローランス・バヴェダー
出演=シャーロット・ランプリング、ブリュノ・クレメール、ジャック・ノロ



マリーが浜辺で午睡する間に海に入った夫ジャンは、手がかりひとつ残さず消えてしまう。事故なのか、失踪なのか、それとも自死なのか…。
.....死んだはずの夫のヴィジョン(まぼろし)に囚われることで耐えがたいまでの苦悩と哀しみを忘れようとする.....ひとりの中年女性の内面への旅物語。
この旅の旅情、歳月だけが造ることができるまろやかな味と馥郁 たるワインのような香りをお楽しみください。なんとフランソワ・オゾン若干37歳時!の名品です!



「あなた軽いんですもの」と言って笑い出すこのマリーのセリフの意味は映画を観てお確かめ下さいな!

遠くの海岸線に死んだ夫のジャンらしき男のシルエットを見た彼女は、そのまぼろしに向かって砂浜を走り出すのだった。喪失から受容への感動のラスト!



「ワインと女性は熟した方がいい.....」
何よりも、何よりもシャーロット・ランプリング(1946/02/05英生まれ)の顔!顔を観る映画です。失踪した夫の姿を求め、やがてその死を受け入れていく女性を、成熟した大人の魅力と深い内面性を感じさせる演技で演じて高い評価を受けました。



フランソワ・オゾン <Francois OZON>
1967年パリ生まれ。父親のカメラで11歳のときから8ミリを撮り始める。89年にパリ第一大学映画コース(エリック・ロメールらが教鞭を執る)で修士号を取得。在学中に8ミリで30本もの映画を制作。
90年、22歳でフェミス(FEMIS/フランス国立映像音響芸術学院-旧IDHEC)の監督コースに入り直し、4本の短編(16ミリ・1本、ビデオ作品・3本)を撮る。
93年の卒業後も次々と短編を発表。フィデリテ・プロダクションとのコラボレーションの始めとなった94年「アクション、ヴェリテ」他、多くの作品が各国の短編映画祭で受賞を果たす。
「短編王」の名を返上し、98年に初の長編「ホームドラマ」を発表。同作品はカンヌ国際映画祭に出品され好評を博した。以後も独特の鮮やかな色彩感覚とシニカルなゲイセンスに満ちた魅力的な作品を発表し続けている。


ekato
YOKO MY LOVE




『まぼろし』劇中で私の敬愛するバルバラの「Septembre」が挿入歌で流れてきました。不意をつかれた感動でした。バルバラの声の余りの美しさに絶句!CDで聴こうと思い、この曲の収録CDを探してました。ありました!ありました!「N°2」というアルバムにしか入ってないと思います。....こういう瞬間が一番好きです。!



名曲「Septembre」収録!バルバラ『N°2』


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Photo by Helmut Newton


CAT-O 更新中!




『スターダスト・メモリー(1980)』
ウディ・アレンがシャーロット・ランプリングに捧げた名品。




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