『1900年』ベルナルド・ベルトルッチ



『1900年 (1976)』  上映時間 316 分
<第1部2時間42分、第2部2時間34分、合計5時間16分>

監督: ベルナルド・ベルトルッチ Bernardo Bertolucci
製作: アルベルト・グリマルディ Alberto Grimaldi
脚本: フランコ・アルカッリ Franco Arcalli
ジュゼッペ・ベルトルッチ Giuseppe Bertolucci
ベルナルド・ベルトルッチ Bernardo Bertolucci
撮影: ヴィットリオ・ストラーロ Vittorio Storaro
メイクアップ: ジャンネット・デ・ロッシ Giannetto De Rossi
音楽: エンニオ・モリコーネ Ennio Morricone



出演: ロバート・デ・ニーロ(アルフレード)
ジェラール・ドパルデュー(オルモ )
ドミニク・サンダ(アダ)
ドナルド・サザーランド(アッチラ)
アリダ・ヴァリ(ピオッピ夫人)
バート・ランカスター(アルフレード・ベルリンギエリ)
スターリング・ヘイドン(レオ・ダルコ)
ステファニア・サンドレッリ(アニタ)



6時間に及ぶ壮大なる大河ドラマです。
北イタリア、ポー河沿いの豊かな平原エミリア地方。地主の息子アルフレードと小作人の息子オルモ。二人は成長するにつれ、友情を深めていったが…。同じ1900年の夏の日に誕生した2人がたどる運命を、イタリア現代史とともに描く。大戦が終わり解放となった日、人民裁判にかけられるアルフレードと、意気揚々のオルモ。生まれた時と対照的な2人の姿が印象的。
名撮影監督ビットリオ・ストラーロの映像美と、モリコーネの音楽、優れた演出力と構成技術、デ・ニーロ、ドパルデュー、サザーランドといったクセのある役者陣の魅力に富んだ演技、イタリア語の美しさ、・・・恐ろしいほど長尺なのに、これだけの時間堪能できることは、そうはない。 映画の虜にならんことを・・・!。
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<監督: ベルナルド・ベルトルッチ Bernardo Bertolucci>
シャンドライの恋(1998)
魅せられて(1996)
リトル・ブッダ(1993)
シェルタリング・スカイ(1990)
ラストエンペラー(1987)
ルナ(1979)
1900年(1976)
ラストタンゴ・イン・パリ(1972)
暗殺の森(1971)
暗殺のオペラ(1971)
革命前夜(1964)
殺し(1962)



<ロバート・デ・ニーロ>

地主であるアルフレード・ベルリンギエリ(バート・ランカスター)の次男ジョヴァンニ(ロモロ・ヴァッリ)の子で祖父の名をそのまま継ぐアルフレード(ロバート・デ・ニーロ)。デ・ニーロ「タクシードライバー」と同じ年の作品です。



<ジェラール・ドパルデュー>

小作人頭で大家族の長レオ・ダルコ(スターリング・ヘイドン)の娘ロジーナ(マリア・モンティ)の子オルモ(ジェラール・ドパルデュー)。



アルフレード(ロバート・デ・ニーロ)は町にいるオッタヴィオの邸で、詩を書く自由な女アダ(ドミニク・サンダ)に会い心を奪われる。



美しい女教師アニタ(ステファニア・サンドレッリ)をはじめ農婦たちが抵抗のデモを組む。そんなアニタにオルモ(ジェラール・ドパルデュー)は惹かれる。



大地主の子アルフレードと小作人の子オルモは、線路に身を横たえて度胸比べをするなど、ふたりはののしりあいながらもいつしか友情を深めていく。しかし、成長するにつれてアルフレードは地主の跡継ぎに、オルモは農民運動の闘士にとしだいに袂を分かっていく。
オルモが第一次世界大戦から復員してくると、農場ではファシストの申し子、アッチラ(ドナルド・サザーランド)が管理人として雇われていた。ファシストのシンボル、黒シャツをまとい、オルモら農民を弾圧するアッチラ。



ファシストの暴虐に対して無関心を装うアルフレードに、妻アダは絶望していく。



オルモ(ドパルデュー)は搾取される農村社会を救うべく立ち上がり、地主となったアルフレード(デ・ニーロ)と対立することになる。時あたかもファシズムが台頭、時代は混乱期へと入っていた……。
この「1900年」は主人公二人の生き方と、その背景であるファシズムの台頭というイタリアの歴史、そしてドミニク・サンダと地主の息子アルフレードとのメロドラマといった様々な要素が入り交じる壮大なスケールのドラマとして完成している。イタリアの現代史を追っていくような構成なので、イタリア現代史を頭に入れてから観ると面白さ倍増です。様々な出来事が5時間16分という時間の長さを感じさせず、一気に見ることができる傑作です。
3年の歳月をかけて1976年に完成したこの作品は、その年のうちにカンヌ映画祭で上映された後、イタリアとフランスではその年のうちに、アメリカでは翌年の1977年に公開された。しかし、前代未聞の上映時間のためにアメリカでは4時間5分の短縮版で公開をせざるを得なくなった。五時間を超える上映時間がネックとなって興行上の問題が生じ、映画館での上映のメドがたたなくなってしまい、記録的な興行的惨敗のあとビデオで発売されることもなく、まさに幻のカルト・ムービーとなってしまった。
日本では映画が完成してから6年後の1982年に完全版が公開された。それから10年後の1992年、前回がイタリア語版であったが、オリジナル英語版が公開されLD化された。DVD化が望まれる作品です。





ドミニク・サンダに捧ぐ



<ドミニク・サンダ Dominique Sanda (Dominique Varaigne) >

1951年3月11日、フランス・パリ出身。10代半ばで結婚と離婚を経験。「ヴォーグ」や「グラマー」(モード雑誌)のモデルとして活躍した後、友人にローベル・ブレッソン監督を紹介され、『やさしい女』('68)のヒロイン役に起用される。'76年、『沈黙の官能』でカンヌ映画祭主演女優賞を受賞。
出演作は、『暗殺の森』('70)、『悲しみの青春』('71)、『初恋』('71)、『刑事キャレラ10+1の追撃』('72)、『マッキントッシュの男』('73)、『家族の肖像』('74)、『1900年』('76/日本公開は'82年/リバイバル:'93年)、『沈黙の官能』('76/日本公開は'89年)、『世界が燃えつきる日』('77)、『ルー・サロメ善悪の彼岸』('77/日本公開は'85年)、『二人の女』('79/写真A4W「フランス シネマ フェア」'86)、『肉体と財産』('86)、『ムーンリットナイト』('89)、『ラテンアメリカ光と影の詩』('92)など。



ドミニク・サンダ扮する金髪のアンナとステファニア・サンドレッリ扮する黒髪のジュリアのダンスホールの名シーン!

『暗殺の森』
監督・脚本 :ベルナルド・ベルトルッチ
原作 :アルベルト・モラヴィア
撮影 :ヴィットリオ・ストラーロ
音楽 :ジョルジュ・ドルリュー

出演 :ジャン・ルイ・トランティニャン
ステファニア・サンドレッリ+ドミニク・サンダ
ピエール・クレマンティ/ガストーネ・モスキン

ドミニク・サンダの男性ファンはまずこれをあげるでしょう!なんとドミニク・サンダはこの時19歳。とても19歳とは思えない存在感は凄い!
レズビアン的雰囲気漂う艶かしく官能的な美の競演は忘れがたい。妖しく散りばめられたエロスの純度は高い。ジャン・ルイ・トランチニャンの演技は冴えわたり、ドミニク・サンダがこの世のものとは思えない美しさを見せ、全編、スリリングな展開で、華麗にして熱気にあふれたスタイリッシュな映像が続き、文句なしに「美しい」映画。ベルナルド・ベルトルッチ、弱冠29歳の監督の才気溢れた作品です。”映画の官能”を!



一九二八年から四三年までの、ローマとパリにおけるファシズムがおこってから崩壊するまでの物語。イタリアの文豪アルベルト・モラビアの「孤独な青年」の映画化。若き哲学者マルチェロは、少年の時に迫られた同性愛の男を射殺した罪の意識に悩まされていた。トラウマを負った少年は暗い過去を引きずりながら、ファシズムに身を投じた男の皮肉な運命....。



ファシズムに席巻された欧州の退廃を描く映画として、ヴィスコンティの「地獄に堕ちた勇者ども」と並んで傑出した作品です。私は、この深い森に響く彼女の絶叫に愕然とし、実にリアルに”頽廃”というものを感じました。



『初恋』
監督 :マクシミリアン・シェル
原作 :イワン・ツルゲーネフ
脚本 :マクシミリアン・シェル / ジョン・グールド
撮影 :スヴェン・ニクヴィスト
音楽 :マーク・ロンドン

出演:ジョン・モルダー・ブラウン/ドミニク・サンダ(Sinaida)
マクシミリアン・シェル/ヴァレンティナ・コルテーゼ/マリウス・ゴーリング



ロシアの文豪イワン・ツルゲーネフの名作『初恋』の映画化。





<ジョン・モルダー・ブラウン> 1953.6.3生

夏の日、15才になったアレキサンダー(J・M・ブラウン)が初めてジナイーダ(D・サンダ)に逢った時から、彼の前には新しい世界が開けた。大学受験の勉強のために両親と、田舎の別荘にきていたアレキサンダーは、隣の借家へ越してきたジナイーダの神秘的な美しさの虜となってしまう。
撮影はイングマル・ベルイマンとの名コンビといわれるスヴェン・ニクヴィスト。



ジナイーダはアレキサンダーにはあふれんばかりの寵愛をほどこし、かと思うと突然サディスティックに彼を傷つけ、思うようにもてあそぶ。



アレキサンダーはますます愛をつのらせる.....。
16歳の少年が別荘で過ごした数週間。その間に年上の女性に初恋し、その愛した人が父親の愛人であると知った少年のナイーブに揺れ動く心理を見事に描いた美少年ものの古典ですね。(笑)
「暗殺の森」同様、当時19歳とは思えないドミニク・サンダの孤高な冷たい眼差しが死ぬ程大好きなのです。彼女の美貌が、ストーリーを完全に凌駕しているのです。
ekato
Dominique MY LOVE



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20歳、同棲生活。21歳未婚の母に。息子のヤンと。







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