『梁塵秘抄』 または ”わしふぃーるど”

2005/06/29(水)16:56

ウェイン・ワン監督作品『スモーク(1995年、米・日)』後篇

  「世の中で大切なものは、煙のようなもの.....禁煙ョ?!」 Special Thanks ! To Marilyn Monroe with Love. ○o。ウェイン・ワン監督作品『スモーク(1995年、米・日)』。o○ 監督:ウェイン・ワン 原作・脚本:ポール・オースター 製作:ピーター・ニューマン、グレッグ・ジョンソン、ケンゾー・ホリコシ、ヒサミ・クロイワ 出演 ハーヴェイ・カイテル/ウィリアム・ハート/ストッカード・チャニング/フォ レスト・ウィテカー/ジャンカルロ・エスポジート ************************************************************************** ポールがサイラスに聴かせる傑作な与太話!「雪山での出来事の話」。 「よく聴いて。今から25年前、ある若い男がたった一人でアルプスにスキーをしに行った。しかし、途中、運悪く雪崩に遭ってしまい、若い男は雪が呑み込み遺体はずっと見つかることはありませんでした。その時、彼には幼い息子がいました。 それから月日は過ぎ、その子も父と同じようにスキーヤーになった。そしてある冬の日のこと、その息子は雪山を一人で滑り降りる為に、同じ山に行きました。  その息子は途中食事をするために休憩をとります。チーズ・サンドの包みを開きながら、息子は足元に何かあることに気付きます。そこには氷付けになった若い男の死体が閉じ込められていたのです。息子はその男をじっと見て自分によく似ていることに気付いたのです。死体は氷の中で保存されて何の傷もなく、まるで生きているようだった。その氷付けになっていた若い男は、それを見つけた男の父親だったのです。父親は雪崩に遭ったときの姿のまま残っていました。息子は、深いショックを受けたと思います。なぜなら見つけた時の父親は自分よりも若かったのですから。」 晩秋、ポールにニューヨーク・タイムズ紙がクリスマス向けの短編を依頼してきた。ネタがないと困るポールに、オーギーは自分の14年前のクリスマスの体験を語って聞かせる。帰宅したポールは『オーギー・レーンのクリスマス・ストーリー』の原稿に取りかかる。 オーギーが、作家のポールにとっておきのクリスマス・ストーリーとして語るこの物語は、映画ではエンディング・タイトルのバックで、トム・ウェイツの歌う「イノセント・ウェン・ユー・ドリーム」と共に改めて白黒映像で流れます。極上の与太話をお楽しみあれ! 「私はちょっと黙って、オーギーの顔に、いわくありげな笑みが広がっていくのを見つめた。たしかなことはわからない。でも、その瞬間彼の目に浮かんだ表情は、何とも意味深長に思えた。何かひそやかな悦びをたたえて、ぎらぎら輝いているように見えた。私ははっとした。もしかしたら、何もかもオーギーのでっち上げじゃないだろうか?おい、僕をかついでいるのか、そう問いつめてみようかとも思ったが、やめにした。どうせまともな答えが返ってくるはずはない。まんまと罠にはまった私が、彼の話を信じた---大切なのはそのことだけだ。誰か一人でも信じる人間がいるかぎり、本当でない物語などはありはしないのだ。」 (柴田元幸訳『オーギー・レーンのクリスマス・ストーリー』から引用させていただきました。) Special Thanks ! To Harvey Keitel and William Hurt with Love. 挿入曲はスタンダード・ナンバー『煙が目に染みる』のカバー・ヴァージョン。ラストのモノクロの『オーギー・レンのクリスマス・ストーリー』で流れる名曲は、 トム・ウェイツの『Innocent When You Dream』です。トム・ウェイツはもう一曲『Downtown Train』も歌っている。 【ブルー・イン・ザ・フェイス】 監督:ポール・オースター、ウェイン・ワン 製作:グレッグ・ジョンソン、ピーター・ニューマン、ダイアナ・フィリップス 製作総指揮:ハーヴェイ・カイテル、ボブ・ウェインスタイン、ハーヴェイ・ウェインスタイン 脚本:ポール・オースター、ウェイン・ワン この作品は、「スモーク」の続編ではなく、「スモーク」から出発している映画です。名作「スモーク」の余韻覚めやらぬ撮影直後、可能なキャストをそのまま使って、短時間(確保できた撮影時間はたった3日)かつ低予算で2本目の映画が撮れないかという案からきています。そして、「スモーク」での脇役や、ゲストを盛り込んで、「ブルー・イン・ザ・フェイス(顔が真っ青)」になるまでセリフを喋らせるというわけで、それぞれの出演者のためにシチュエイションをいくつか考えだし、それぞれをフィルム1巻分(約10分)の長さにして撮影されたもので、即興的なアドリブの効いた演技と、時折挟まれる、インタビュー風のブルックリンにまつわるエピソードの数々が滅法面白い。なんせマスコミによってこの映画の撮影の噂が広められ、この映画に”参加”することが映画俳優たちのはやりとなったそうです。敬愛するジョン・ルーリーの演奏シーンやルー・リードの眼鏡与太話(でもかなり本気!)、ジム・ジャームッシュの禁煙話やマドンナの歌う電報配達女...には驚喜しました。 私は、この映画の存在を知らず、セシルンさんの日記で教えてもらいました。Special Thanks !せしるん さんU^ェ^U! 出演:ハーヴェイ・カイテル/ジャレッド・ハリス/ジャンカルロ・エスポジート/マイケル・J・フォックス/ジム・ジャームッシュ/ミラ・ソルヴィノ/マドンナ/ルー・リード 監督・脚本:ポール・オースター(初めての単独監督作品) 出演:ハーベイ・カイテル/ミラ・ソルビーノ/ウィレム・デフォー/ヴァネッサ・レッドグレイヴ ”火をかしてください ぼくの暗い心に 火を灯してください あなたの赤いマッチで”.....。Special Thanks MAYUMI ITSUWA!U^ェ^U 『時代おくれの酒場』Special Thanks .Tokiko Kato U^ェ^U この街には不似合いな 時代おくれのこの酒場に 今夜もやって来るのは  ちょっと疲れた男たち 風の寒さをしのばせた 背広姿の男たち 酔いがまわればそれぞれに 唄の一つも飛び出して 唄を唄えば血がさわぐ せつなさに酔いどれて 気がつけば窓のすきまに 朝の気配がしのびこむ ああどこかに何かありそなそんな気がして 俺はこんな所にいつまでもいるんじゃないと この街には住みあきて 俺の女もどこかへ行った あいつ今頃どこでどうして どんな男といるんだろ 夢のにがさも知りもせず 夢をさがしているんだろう ああどこかに何かありそなそんな気がして 俺はこんな所にいつまでもいるんじゃないと Special Thanks ! To Kazuko Matsuo with Love. きゆらさんからMusicar Batonいただきました。 <質問事項> 1・Total volume of music files on my computer  (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量) >>今は0です。ながら族なので仕事中も音楽は途切れたことはありません。 2・Song playing right now  (今聞いている曲) >>渡辺玲子さんのDVDAUDIO「バッハ」。コンサート会場で購入サイン入り。 3・The last CD I bought  (最後に買ったCD) >>沼田園子&蓼沼明美「武満徹:悲歌」。コンサート会場で購入サイン入り。 4・Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me  (よく聞く、または特別な思い入れのある5曲) >>バルバラの全ての楽曲!

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