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2006年11月05日
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BILL EVANS
evans1

秋の夜長、今晩も私はジャズ史に燦然と輝くビル・エヴァンス・トリオLIVE AT THE VILLAGE VANGUARD 1961.6.25の歴史的名演をじっくり聴いています。CDチェンジャー持ってますのでCD3枚分一気聴きです。おそらく、いやジャズ史上でもっとも重要な真のインタープレイが実現されたことを記録する奇跡的な録音です。この夜、彼らトリオ(ビル・エヴァンス+スコット・ラファロ+ポール・モチアン)の創造しようとしたピアノ・トリオ・サウンドは奇跡的な完成を見ました。もう何度も、今も、この日の録音(3枚組)を聴いていますが3人が文字通り一体になり繰り広げられる幸せな音楽(...と呼ぶしかない!)は「...きわめて類似した感性を共有する三者が互いの出す音に間断なく反応しつつフレキシブルに動き回り、しかも結果としてたちあらわれた音楽は、美しくカットされたクリスタルの容器のような硬質の輝きとプロポーションナルな完璧さを持っている....」と評されインタープレイと呼ばれる、お互いの音をよく聴いて、それに反応する形で次の音をつむぎだしてゆく演奏方法をここに完成させたのでした。
ビル・エヴァンス■後編■は前のページ(11/04)にあります。続けてご覧ください。



-The Complete Live at Village Vanguard June 25, 1961-
Bill Evans(P) Scott Lafaro(B) Paul Motian(Ds)



Scott LaFaro
Monterey Jazz Festival,1958-WILLIAM CLAXTON JAZZ SEEN(TASCHEN)

......しかし、悲劇は十日後の7月6日にやってきました。スコット・ラファロはニューヨーク郊外で自動車事故を起こして即死してしまいました。まだ25才の若き天才の死に、エヴァンスは堪えられず9ヶ月の沈黙とドラッグ使用の悪癖に染まってしまったのです。かけがえのない最高のパートナーとの交感が最高潮に達しつつある瞬間に永遠に失ってしまったという冷厳な事実は以後のエヴァンスの演奏活動がこの日の追体験でしかなかったんじゃないかなって思い始めてしまうほどです。まさかエヴァンスほどの芸術家にたいして失礼で感傷的過ぎるとは思います。が、これからもこの日の名演が語り継がれるたびにある種の羨望を抱く事でしょう。彼ら三人はあらゆる点で対等であって、あの永遠に煌く美しい瞬間を演奏した彼らをCDというメディアであっても追体験できる事がどんなに幸せな事か知れません。ジャズピアノの革新を成し遂げたビル・エヴァンスは多くの革新者がそうであったようにその時代にあっては異端のピアニストであったと思います。エヴァンスの前にエヴァンスのようなピアニストはいませんでした。彼のピアノの一音一音が彼の美意識そのものです。彼の恐ろしいほどに繊細で緊張感にあふれ、それでいて無垢な美しい音楽と精神は、時にはとても深い井戸を覗きこむような感じでとても怖くなる時があります。







エヴァンスは1929年生まれですから生きていればまだ77歳です。1980年9月15日51歳で彼は救急車に運ばれた病院で昏睡状態になり息を引き取りました。死因は、肝硬変、出血性潰瘍ならびに気管支肺炎。ある時点から生涯ヘロイン・コカイン中毒に蝕まれ、自らは決して医者に診せる事がなく症状を悪化させる一方で、それは緩慢な自殺であったのかも知れません。死の5日前まで演奏活動をしていたのですが肝臓が腫上り胃に潰瘍ができ出血し指は大きく腫上り鍵盤を押さえるととなりの鍵盤までなってしまうほどだったという。それでも彼の独特の音色は最後の演奏までも生きていたそうです。いかにもユダヤ人の個人主義者かつ冷徹な改革者といった風貌が良く似合うリリックで女性的なロマンを感じさせるピアノの音には実はある時期から暗い死の影が絶えず付き纏っているように感じます。



彼の歩んだ人生には決して平坦ではなかったようです。それは愛する者達の悲劇的な死の存在があります。最高のパートナー、若き天才ベーシスト、スコット・ラファロの自動車事故死(エヴァンス32歳)。エヴァンスはジャズ・クラブ、”コンサーツ・バイ・ザ・シー”でウェイトレスをしていたネネット・ザザーラを愛するようになり求婚する。それまで夫婦同然の暮らしを送ってきた恋人エレインは、エヴァンスの正直な告白を冷静に受け止めたかに見えたが、エヴァンスがニューヨークを後にするやいなや地下鉄に飛び込み自殺をとげる。半狂乱に陥ったエヴァンスは、エレインの死によって、しばし遠ざけていたドラッグの魔の手に救いを求めるようになる。(エヴァンス44歳)。兄、ハリーのピストル自殺(エヴァンス49歳)。それらの死の度に麻薬への依存が深まっていったようですが、やはり共にJAZZの革新を成し遂げた盟友ラファロの死からは生涯立ち直ることができなかったのではなかったのかと思います。あの愛に満ち溢れた名曲「ワルツ・フォー・デビィ」はエヴアンスがまだ二十歳前の時に兄ハリーの娘デビィの為に作曲したというのも....やっぱりと納得してしまいます。エヴァンスとラファロの緊密なインタープレイこそ男たちの夢見る一つの愛の形でもあります。ラファロの死後、ラファロの服を着てさまようエヴァンスの姿が見受けられたという事が事実であるか定かではありませんが、二人のたった一年半の短い出逢いの至高の瞬間の輝きは今もなお失われる事はありません。

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左2人目から、ラファロ、エヴァンス、モチアン



スコット・ラファロ(1936.4.3~1961.7.6)・・・若くして頂点を極めながら、悲運の事故で散った天才ベーシスト。アメリカ、ニュージャージー州ニューアーク生まれ。最初は、テナー・サックス、クラリネット奏者であったが、高校を卒業するとベーシストに転向。イサカ音楽院に学んだ。56年、チェット・ベイカーのコンボに参加。その後、シカゴでパット・モーランのグループに、ロス・アンジェルスでライトハウス・オールスターズに参加した。59年4月には、ニューヨークに移り、ベニー・グッドマン楽団に参加した。59年秋に、ビル・エヴァンス・トリオに加わり、ビル・エヴァンスとのインタープレイで、アコースティック・ベースの頂点を極めた。しかし、”ワルツ・フォー・デビイ”、”サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード”で聴くことができる、世に名高い61年6月25日のニューヨークのクラブ”ヴィレッジ・ヴァンガード”でのライヴのわずか11日後の61年7月6日、自動車事故でこの世を去った。ビル・エヴァンスの最上のパートナーの29歳の若すぎる死でした。

ラファロ事故死直後のアルバム「Easy to Love」収録の名曲"ダニーボーイ"をぜひ聴いてみてください....。





DVD『JAZZ625 BILL EVANS TRIO 1&2』

1965年3月の英BBCのTV番組用に演奏されたビル・エヴァンス、チャック・イスラエル(b)、ラリー・バンカー(ds)のセッションを収録。

1.テーマ
2.エルザ
3. サマータイム
4. 降っても晴れても
5. マイ・フーリッシュ・ハート
6. リ・パーソン・アイ・ニュー
7. イスラエル
8. テーマ
9. ハウ・マイ・ハート・シングス
10. ナーディス
11. フー・キャン・アイ・ターン・トゥ
12. いつか王子様が
13. 我が愛は海より深く
14. ワルツ・フォー・デビイ

JAZZ625の625とはその当時のテレビのブラウン管の走査線を意味している。当時、ビル・エヴァンス35歳、チャック・イスラエル(b)28歳、ラリー・バンカー(ds)36歳。
きちっとネクタイを着用し頭は七三分けの大学教授みたいなエヴァンスの、ピアノに頭を深く垂れた演奏姿は感激もの!大好きな「マイ・フーリッシュ・ハート」や「ワルツ・フォー・デビイ」「いつか王子様が」などなど60年代のリリシズム溢れる名演が堪能できる!















エヴァンスはネネット・ザザーラと出会った頃から長髪にし、髭をたくわえるようになった。が、それは、すでに肝臓は決定的なダメージを受け、それに起因する”むくみ”を隠す為の手段だった。1973年8月5日にエヴァンスとネネットは結婚する。エヴァンスにとってはじめての子供に当たるエヴァンが誕生、ニュージャージー州クロスターに邸宅を購入、家族4人の生活に入る。エヴァンスの両手は異常にむくむことが多々あったが、高額なローンは、エヴァンスをさらに過酷なツアーへと追いやり、エヴァンスはますますドラッグに耽溺していった。

ビル・エヴァンス■後編■は前のページ(11/04)にあります。続けてご覧ください。






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最終更新日  2006年11月05日 00時18分29秒
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