満天記念日(建築の話しましょう。「建築目安箱」)

2005/12/02(金)00:47

耐震強度偽装事件は誰が笑ったんだろう。

建築目安箱(32)

耐震強度偽装事件がなぜ公表されたかが朝日新聞 asahi.comに掲載されていました。 http://www.asahi.com/special/051118/ これによると、構造計算が偽装された事に気が付いたのは、元請の設計事務所から依頼を受けていた下請けの設計事務所の所長さんです。 この方は本来ヒューザーの仕事で姉歯を知ったわけではなく、別の物件の設計依頼で姉歯を知り、構造計算書と図面を見てそのいい加減さに驚いて、日本ERIとイーホームズに1年半ほど前に偽装を報告しておいたそうです。 ところがこの2つの検査機関はその報告を無視した。その間10棟が確認申請。 その顛末は下記URLをご覧下さい。詳しく書いてあります。 http://www.asahi.com/special/051118/TKY200511300415.html 再三にわたり設計事務所からこの計算ではいけませんと報告があったにも係わらず日本ERIはそれを無視し続けた。設計事務所の再計算では姉歯の設計強度は通常の1/4程度だそうである。 まともな技術者が忠告しているのに、それを無視し続けたのはなぜだろう? 国会の参考人招致でイーホームズの代表が日本ERIを名指ししたときを受けた記者会見で、イーホームズを名誉毀損で訴える、とまで言っているこの図々しさはなんなのだろう。 腐ってますねぇ。 工事を請け負った木村建設に至っては、倒産してしまった。。。。 耐震強度が1/4までに低くなったマンションを施工したということは、とにかく手抜きの施工でよかったはずなのに、手抜きをして、挙句に負債を抱えてしまった。・・・・経営者が会社経営まで手抜きしちゃったわけです。 負債額は57億で帝国データーバンク調べなのだから、間違いなく倒産。 架空倒産ではないようで。 この偽装事件で誰がいったい笑ったのでしょう??? 私が言わなくても、皆さんはわかってる。。。 あいつは。。。少なくとも最近まで、、笑っていたはずだ。。。 このブログが参考になったと思う方は1回クリックお願いします。 この記事を評価する あなたのブログも参加できるよ→

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