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みずたにが生きる!

みずたにが生きる!

平成17年12月連続女児殺人事件

 広島・小1女児殺害


広島市安芸区の小学1年、木下あいりちゃん(7つ)が下校途中に殺害された事件で、海田署捜査本部は11月30日、殺人と死体遺棄容疑で指名手配していた安芸区矢野西、ペルー国籍の職業不詳、フアン・カルロス・ピサロ・ヤギ容疑者(30)=写真=を三重県鈴鹿市の知人宅で発見、逮捕した。衝撃的な犯行の主は、遺体発見現場からわずか100メートルのところに住む、孤独な出稼ぎ外国人だった。




 広島の小1殺害 汗のDNAが一致
 女児制服に付着


 広島市安芸区で下校途中の小学1年木下あいりちゃん(7つ)が殺害された事件で、女児の衣服から微量の汗が検出され、DNA鑑定の結果、逮捕されたペルー人フアン・カルロス・ピサロ・ヤギ容疑者(30)のものと一致したことが広島県警の捜査本部の調べで分かった。汗は殺害時に付着した可能性があり、犯行を裏付ける重要な証拠とみて詳しく調べ、動機や犯行状況の解明を急ぐ。

 捜査本部は1日、殺人と死体遺棄容疑でピサロ容疑者を送検。ピサロ容疑者と同じアパートに住む親類の部屋も関係先として現場検証した。

 調べでは、女児の遺体は11月22日午後、安芸区矢野西4丁目にあるピサロ容疑者の自宅アパートから約100メートルの空き地に、段ボール箱に入れた状態で放置されていた。白いブラウス、グレーのスカート、紺色ブレザーの制服姿だった。

 捜査本部は、制服の一部から女児とは別人の微量の汗を検出、DNA鑑定を進めていた。ピサロ容疑者は事件当日、自宅前で下校途中の女児と話す姿が目撃されている。





 鈴鹿市で逮捕されたピサロ容疑者は午前9時10分ごろ、海田署に移送された。黒いジャンパーに紺色ジャージー姿。頭からすっぽりと紺色の上着をかぶり、身をかがめたまま署の裏口に入った。

 広島県呉市のピサロ容疑者の兄(38)宅では、兄嫁がスペイン語で「彼とは付き合いがなく、全然知らない」と涙声。兄は逮捕をニュースで知ったとたん、寝込んでしまったという。

 祖国に妻と、被害女児と同年代の長男、長女を残し、出稼ぎのため来日したピサロ容疑者。周辺からはナンパで外国人女性にちょっかいは出すが、日本語が話せず孤立する男の姿が浮かぶ。

 ピサロ容疑者は昨年4月に単身で来日。三重県から広島県に移り、今年夏ごろから広島市内の自動車部品会社に住み込み、部品の組み立て作業に従事していたという。単純作業で朝9時-夕方5時すぎまで労働。時給は1100円。苦手な日本語を使う必要はない職場だったが、うそをついたり無断欠勤が多いなど職務態度が悪く2カ月ほどで解雇されたという。

木下あいりちゃんの死体遺棄現場は、ピサロ容疑者のアパートからわずか約100メートルだった=広島市安芸区

 元同僚によると、あいさつしても返ってこず、自分から輪の中に入ろうとしないため、外国人男性の中では孤立していた。だが、女性に対しては違った。「若い女性には『ディスコに行こう』とよく言っていた。遊びに誘い出したり、気前良く飲食物をおごったりしていた」という。

 退職して従業員寮を出たあと、親類の紹介で11月に犯行現場近くのアパートに移った。親類は1階に住み、ピサロ容疑者は2階。部屋は六畳和室と台所で、家賃は約3万円だという。特に女性を連れ込むところや、日本人女性との会話などは目撃されていない。

 近隣住民は「ジャージー姿でフラフラしていた外国人男性は見たことがある」。家主(57)は「南米系のきりっとした端正な顔立ちで、サッカー選手のようだった。好青年という印象だったが、こんなことになってショックだ」と話した。

 県内には親族が20人ほどおり、逮捕前日の29日には南米系女性に電話もしていたという。頼る人はいたはずだが、ナンパ男の空虚感は満たされず、罪のない少女が、そのはけ口となってしまったのか-。





★こんろ購入…女児と話す姿を数人が目撃
捜査本部の調べによると、ピサロ容疑者は女児の通学路沿いのアパートに居住。事件直前、アパート前で女児と話す姿が複数の人に目撃されていた。また、遺体が押し込められていたのと同じ箱のガスこんろも事件前の10月末に購入していた。

ピサロ容疑者は「知らない」と容疑を全面的に否認。接見した弁護士によると、「犯行時刻ごろは現場周辺にいなかった」とアリバイを主張し、「こんろは買ったが、箱は当日の朝、ごみ捨て場に捨てた」と供述しているという。

捜査本部は、女児が着ていた制服に土や草が付着しておらず、屋外で襲われた形跡がないことから、自宅アパートが犯行現場との見方を強め、30日、ピサロ容疑者の部屋を現場検証し、女児の毛髪などが落ちていないか調べた。

調べでは、ピサロ容疑者は22日午後零時35分ごろから同2時35分ごろの間に、自宅か周辺で女児の首を絞めて殺害。遺体を段ボール箱に押し込み、近くの空き地に放置した疑い。

女児は同日午後零時35分ごろ下校。午後1時前、ピサロ容疑者のアパート近くで、容疑者が道の脇に座ってチョコレートを食べたり、女児と一緒に石垣の上に座って会話したりしているのを複数の人が目撃。遺体は午後3時ごろ、アパートから約100メートル先の空き地で見つかった。

今年7月に撮影された木下あいりちゃん。「ハローキティ」が大好きだった(遺族提供)

★悲しみ増すばかり…
殺害されたあいりちゃんの父、建一さん(38)は30日、容疑者逮捕を受け「娘あいりに報告を致しました。容疑者が逮捕されてもあいりが帰ってくるわけではなく、悲しみは増すばかりですが、あいりのことを静かに偲びたいと思います」とのコメントを発表した。

コメントは「今は、まだ気持ちの整理が付いていない状態であり、容疑者には『なぜ?』という気持ちと憎しみばかりで言葉にすることも出来ません。今後は、このような事件が二度と起こることがないよう強く願っております」としている。


◆女児が通っていた矢野西小学校・竹中幸子校長
「ほっとしている。保護者や地域の皆さんもひとまず安堵したのではないか。二度と悲しい事件が起きないよう学校全体で安全教育の充実に努め、保護者や地域の方々の理解と協力をお願いする。あらためて冥福をお祈りします」

◆影山任佐・東京工業大教授(犯罪精神病理学)
「日本語が十分に話せず、日本の社会にとけ込めなかったため、孤立したピサロ容疑者が、か弱い女児を標的にしたと思われる。小児性愛に基づく犯罪の可能性もあり、処罰を厳格化しなければいけない時代になっている」




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  「首絞めて殺した」容疑者が具体的に供述 広島女児殺害
                2005年12月03日08時30分

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 広島市安芸区の小1女児殺害事件で、殺人と死体遺棄の容疑で逮捕されたペルー国籍のフアン・カルロス・ピサロ・ヤギ容疑者(30)が2日、県警捜査本部の調べに対し、「女児の首を絞めて殺害した」と殺害方法の供述を始めた。女児の遺体は段ボール箱に入れて自転車の荷台に載せ、発見現場の空き地まで運んで遺棄したことも新たに認めたという。これまでは「気がついたら女の子が横たわっていた」などと説明していた。また、県警捜査本部は、同容疑者が所持していた赤い携帯電話を押収、犯行前後の行動を解明する有力な物証とみて、カメラの画像内容や通信記録などの分析を進めている。

 調べでは、ピサロ・ヤギ容疑者は、首を絞めて殺害したことを認めたうえで、遺体を入れた段ボール箱を自転車の荷台に載せ、押しながら南西約100メートルの発見現場の空き地まで運んで遺棄したと説明しているという。

 この日接見した久保豊年弁護士らに対し、同容疑者は「女の子の脈を測って死亡を確認した」と述べたという。

 捜査本部によると、押収した携帯電話は、事件直前の11月22日午後0時50分ごろ、同容疑者が自宅アパート前で下校中の女児(7)と出会った際、操作しながら女児に画面を見せ、女児が興味深そうにのぞき込む姿が目撃されている。さらに同時刻ごろ、ほおに両手をついた同容疑者に女児が話しかける姿を、女児の背後から目撃した人がいたことが新たに分かり、女児が携帯を受け取って操作した可能性もある。

 携帯電話は逮捕当日の11月30日、三重県鈴鹿市の親類宅に逃走していた同容疑者が持っていた。逮捕当時、所持金はほとんどなく、29日には、広島県海田町の人材派遣会社に電話をかけ、登録抹消をめぐる示談金約20万円を渡すよう求めていた。








pisaro  airichan




 あいりちゃん。安らかに・・・ ご冥福をお祈りします。



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