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今日「出口のない海」を見に行った。 http://www.deguchi-movie.jp/ 近所の映画館では月曜日がメンズデイとなっていて1000円で見られるのだ。ハッピーマンデー万歳である。 ともあれ、戦争が他人事のようになってから60年あまり。学校でも全く習わない、誰も教えてくれない中、他国の人から先の戦争についていろいろ言われる今日。昔の歴史も大切かもしれないが、もっと近代史、戦争の話を知る機会が欲しいものだ。 こうした戦争を題材にした映画は1本でも多くみたい。そして真実を知り、その上で背負うべきものを背負いたいし、事実を知ることで未来が開けてくるのだと思う。 個人的にはこの「出口のない海」はテーマがまとまっていて非常によかった。勿論戦争を題材にした映画は事実を元にしているだけにどれもいいのだが、戦場に命を散らしていく人たちの気持ちが痛いほど伝わってきた。特に印象に残ったシーンがある。 劇中、敵艦が1艦現れ、主人公を含めて3大の「回天」が発射準備に入る。1号艇が機械トラブルで発射できず、2号艇が発射することになる。3号艇に主人公の「海老蔵」が乗り込んでいたわけだが、何の罪もない若者が苦しい訓練を積んで「特攻」をかける。全く理不尽な事実が公然とあった。勿論送り出す人たちも決して平気なわけではない。誰もが苦しい中、「お国の為」が「大儀」と信じて命を落としていった事実。決して無にはできない。 死を覚悟して「回天」に乗り込み、2度の出撃命令を受け、機械のトラブルで出撃できず、自分を責める伊勢谷裕介演じる北。 その北がいう。「今の俺に残された道は軍神になるしかない!」 軍神になるしかない――― 当時こう考えて命を落とされた人たちは決して少なくなかっただろう。命をおとした友に対して、自分の周りの人間に対しても生き恥をさらすことになる。 戦争の悲惨さはこうした風潮にもある。 命を拾ったのに、「死に損なった」 これが自然に起こる衝動。 これが事実。 今日北朝鮮で地下核実験が行われた。 戦争反対というのは生ぬるいことなのかもしれない。 力の均衡が始めて平和を生むのかもしれない。 それでも自分は無心に平和を願い、「もういいというだけ生き」たいと思います。 今度硫黄島の戦いを舞台にしたアメリカ側、日本側の映画が公開される。 また一つ心に刻むべき内容が映画として公開されることは本当にありがたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年10月09日 19時40分54秒
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