カテゴリ:かぶくわ
図書館で借りてきた本の気になる部分を書きとめておこうと思います。
★★★図解よくわかるきのこ栽培 編者:財団法人日本きのこ 発行所:社団法人家の光協会 2004年4月1日 第1版発行 ISBN4-259-51792-9 C0061 クワガタ飼育のための本ではありません! 食用きのこを家で栽培するためのノウハウ本です。 22種類のきのこの栽培方法を1種1種丁寧に書いてあります。 なぜこの本を借りたかというと、きのこ図鑑に載っていない『オオヒラタケ』の栽培方法が書いてあったからなんです! それで借りてきて読んでみて内容の濃さにびっくりしました。。。 まさに菌糸ビン、菌床ブロックの作り方みたいな本でした‥‥‥。 さて、それでは気になる記述を書き留めておきます。 枯れ木にたどり着いた胞子は、発芽すると一核菌糸として成長を開始、そこで別の胞子に由来する一核菌糸に出会うと一核菌糸同士が交配して新たに二核菌糸が形成される。この二核菌糸が材の組織を分解しながら成長し、やがて『きのこのつぼみ』(原基)が形成され、それが成熟するときのこが姿を現す。 きのこの種類は『腐生菌』『寄生菌』『菌根菌』などに分かれる。ヒラタケは腐生菌だが、材内に侵入してきた線虫や細菌を捕らえ消化吸収してしまう寄生菌としての一面も持つ。【オオヒラタケはどうなんだろ!?】 【以下、オオヒラタケの菌床栽培について】 野生のオオヒラタケは、ケヤキ、ポプラ、プラタナスなどの枯れ木に発生する。 世界各地に分布していて、美味で優秀な食用きのこ。 培地作りはのこくずと米ぬかを3対1(容積比)の割合にまぜ水は少しずつ加えて手で力強く握り、指の間から少し水がにじむ程度にする。【培地っていうのはクワガタ飼育でいう菌糸ビンの中身の材料のことです。】 オオヒラタケの菌糸成長温度は摂氏12~36度で、摂氏25~30度で最もよく成長するが、高い温度では雑菌発生の危険性が高まる。 菌糸の培養には暖かい風のない清潔なところを選ぶ。 明るいと菌糸が培地全体に成長しないうちにきのこを作り始めるので、培養している間はできるだけ明かりを避ける。【ということはきのこを出さないためには暗くしておけばいいんでしょうか?】 きのこの発生条件は摂氏25~30度で、湿度が高いほど発生しやすくなる。 その他にも、こんな気になる記述がありました。 【しいたけの菌床栽培時の収穫方法について】1回目の収穫が終わると菌床を5~6時間浸水。3、4回繰り返し発生させる度に浸水時間を長くしていく。【俗に言う菌床ブロックを水に浸すんです!そうやって水分の補給をするんでしょうね。】 【エリンギの菌床栽培時の収穫について】収穫後、ただちに菌床表面の菌糸を薄く取り除くと2番の発生が期待できる。水分が少ないと思われる場合は菌糸を薄く取り除いたあとで軽く注水する。 トキイロヒラタケは、ヤナギ、ポプラ、シデなどの広葉樹の枯れ木に発生する。【ヤナギってことはヤナギで採れるクワにはこっちのヒラタケのほうが合ってるんじゃないでしょうか???】 読んで一番驚いたのは、菌床の用意の際、とにかく殺菌に次ぐ殺菌! 慎重すぎるほどに殺菌を繰り返すことで于。 扱うスプーンは服や手に触れたらその都度殺菌。ビンの外側も消毒用アルコールで殺菌。なんと菌糸ビンに種菌を植える前の殺菌は、1日1回60分沸騰状態を保って蒸すことを3日連続で行うという念の入れようです。そこまで雑菌を排除する必要があるんですね! さらに種菌をビンやブロックに植える時には、風呂場の空気に念入りに霧吹きで噴霧しホコリ雑菌が落ちた30分後くらいに接種の作業をするのがいいそうです。 菌糸ビンとか菌床ブロックって、取り扱いが大変そうだなぁと思いました。。。 ちゃんとした取り扱い方は、本に詳しく書かれています。興味のある方は是非お読みください! 菌糸ビンの取り扱いの基本的心構えが身につく感じです。 そういえば、漢方薬だけど食用きのこじゃないカワラタケ属の情報は載っていませんでした。カワラタケって少なくとも3種類はあるみたいですね!どのカワラタケがオウゴンオニやタランドゥスに適しているんだろうっていう疑問が湧いてきました! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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