テーマ:水泳(1790)
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国内の判断が一段落して選手が集中してオリンピックに向かえるようになった競泳のウエア問題ですが、ニュースを見ていて気になる内容がありました。
メディアはSpeedoが着れるようになったってそればかり報道していますが、北島選手がアテネで金2つ獲得した時も水着、帽子はSpeedoでしたよね。 違うのは当時はSpeedoはミズノと契約をしていて、共同開発していた。 それでアテネでは鮫肌で有名になったファーストスキンFS2とかいうのが素晴らしいウエアとして大きく報道されていたはずです。 それなのに、今回に限ったことのように「ウエアで記録が違ってしまうのはいかがなものか!」的な報道が多すぎます。 ウエア開発はアテネの後に急に始まったものではありません。 どうしてメディアはアテネで北島選手が着ていたのがSpeedoだったことに触れないのか、おそらくは自分たちが騒いで火をつけたニュースに水を差したくないからなのではないかと思います。Speedo水着の優位性をうたってしまったら、アテネの北島選手の金メダルもSpeedo水着の力があったからだという話になってしまいかねないから。 さて、本題です。 一番気になったのは、なぜこうもSpeedo社に優位な結論になってしまったのか、ということです。 ニュースの中で知った事実でビックリしたのはSpeedo社がレーザー・レーサーの開発を3年も前からしていたということです。 つまり、ミズノと提携していた頃からひそかに開発していたことになります。 しかも、国際水連がルールを変更してしまった結果、ミズノやデサントがノウハウを持っていた鮫肌水着のような表面加工が2007年シーズンのあと禁止され、技術開発をし直さないといけなくなってしまったそうです。 その上で、2007年11月中旬にルールに注釈が付き、レーザー・レーサータイプの水着が大丈夫なんだよという話になった2か月後にSpeedo社がレーザー・レーサーを発表。 Speedo社はなぜ禁止事項にあたると思われる水着の開発を3年も前から行っていたのか、オリンピックイヤー間近になって新しいルール解釈を突然加えられた他社は技術開発が間に合うわけがありません。 どうもSpeedo社が北京オリンピックで優位に立てるように全てのことが運ばれていたように見えてきてしまいます。 そこで気になるのが、国際水連のスポンサーです。 ウエアのメーカーがいくつあるのかは知りませんが、ウエアの業者の中でSpeedo社が唯一の国際水連スポンサーらしいんですよねぇ。 事実がないと信じますが、国際競技連盟たるもの、スポンサーに便宜を図ったと疑われるような行為は努めて避けるべきだと思うのですが…。 そして、どうしてメディアは国際水連に対する疑問を記事にしないのでしょうか? おそらくは、「そんな記事は面白くないから」なんですよねぇ。 日本水泳連盟が3社と契約をしていて他社の水着は着ることが出来ないんだ!という前提にしたほうが読み手の興味を引けるから、その線に集中して記事にしたんだと思います。 最後に、レーザー・レーサーの浮力の話について。 国際水連は科学的根拠がないからと言っているらしいですが、浮力は科学的に測定できるのではないでしょうか?素材を考えれば当然ながらレーザー・レーサーのほうが浮力は高いでしょう! 国際水連のウエア公認に浮力検査はあるのか? そもそも浮力に関する規定はあるのか? 疑問です。。。 日本水泳連盟と日本メーカーのたいへん紳士な対応で事は一段落し、選手は集中できる環境を取り戻しましたが、どうもすっきりしない面が多すぎます。 Speedo一人勝ちでいいんでしょうか? デサント(Arena)のウエアを着るであろう柴田亜衣選手の活躍を応援したい! それからミズノ、アシックスのウエアを着る選手に一つでも良いのでSpeedoを負かして金メダルを取って欲しいです! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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