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カテゴリ:今日の生き物
正直なところ、この命名には複雑な思いが生じます。
まず、「ウサギ」と付いていますが、れっきとした齧歯目(ネズミ目)であること。 それ以前に、ウサギであればそもそも「跳ぶ」のが普通ではないのか。 言われれば、ウサギっぽく見えなくもありませんが、むしろ脚とか見ているとカンガルーっぽいのではないかとか・・・。 まあ、個人的に突っ込みどころ満載の齧歯類です。 実際のところ、ウサギのように大きな耳と、尾でバランスを取り、後脚で跳ねるところから名づけられました。 ケニアからアンゴラにかけてより南のアフリカに分布し、本種1種だけでトビウサギ科を構成する特異といえば特異な生き物です。 尾には長い毛が生え、通常先端が黒くなります。背面は黄土色や赤褐色で腹面は白く、太い首と、丸くて大きな目が特徴です。 サバンナや半砂漠地帯等の乾燥した地域に生息し、通常、群れはつくらず、単独か家族単位で生活しています。 また、嗅覚、聴覚、視覚ともにすぐれていて、サーバルキャット等の外敵が迫ったときや驚いたときには、すばやく巣穴に飛び込ンで逃げます。このときの跳躍はひと跳び2~3mから時には6~9mにも達するといわれています。 なお、この写真が何故赤いかといいますと、知る人ぞ知る夜行性動物対策、「赤い光には、動物は反応しない」という背景のもと、夜行性動物コーナーの照明が赤い光に統一されてきたことにあります。 トビウサギ Pedetes capensis 齧歯目(ネズミ目)トビウサギ科 2010年8月15日(広島市立安佐動物公園飼育個体) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 29, 2020 10:54:44 PM
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