本日ご紹介するのは「カブトクラゲ」。
漢字では「兜水母」と書き、袖状突起と呼ばれる部分を広げた姿が兜形に見えることに由来しています。
写真で分かるように、本種も虹色に輝く櫛板があり、前にご紹介したアミガサウリクラゲと同じ有櫛動物門に属しています。
本種は体長10㎝ほどになるため、野外でも注意すれば見つけやすいクシクラゲの一つです。
小さい頃は触手を持っていますが、成長するにつれてなくなり、成体では完全に消失してしまいます。
ちなみに、先日ご紹介したオトヒメクラゲは刺胞動物門のクラゲであり、刺胞と呼ばれる「刺すための細胞」を持っていますが、本種を含む有櫛動物門のクシクラゲは刺胞が無く、触っても刺されることはありません。
なお、本種は比較的飼育がしやすい種類といわれており、多くの水族館で見られる他、新江ノ島水族館などでは繁殖も成功しています。
一方で、野外で大発生することもあり、大量の個体が漁網に入って漁の邪魔をしたり、餌のプランクトンを大量に消費して結果的に他の生物の餌が不足したりするなど、時々問題を起こすこともあります。


カブトクラゲ Bolinopsis mikado カブトクラゲ目カブトクラゲ科 2021年12月04日 神奈川県藤沢市片瀬海岸2丁目 新江ノ島水族館 飼育個体