本日ご紹介するのは「アンドンタケ」。
漢字では「行灯茸」と書きます。
行燈のような色合いをしていることに由来するといわれていますが、普段、行燈自体を目にする機会がほとんどないため、今一つしっくりきません。
どちらかというと、科名にもなっている「アカカゴタケ」の方が、まだわかりやすい気がします。
ちなみに当初はアカカゴタケ(Clathrus ruber)の一品種として千葉県産の標本から記載され、アカカゴタケの托枝が形成する籠目の数が10箇以上(通常20箇程度)あるとされるのに対し、この籠目の数が10箇以下のものをアンドンタケとして区別したのが始まりです。
近年の研究では、分子系統によればアカカゴタケとは完全に別種であるという見解があり、千葉県のレッドデータブックなどでもそのように書かれています。
写真にもかろうじて写っていますが、最初、白いピンポン玉のような卵から、子実体の腕が伸びてきて、籠状になるのが特徴です。
胞子の塊であるグレバは、悪臭を放ち、ハエなどの昆虫をおびき寄せて胞子を媒介させますが、その香りは「イノシシの死体を1週間放置したような」とわかるようで全く分からない形容がなされています。
いずれにしても、眼にする機会が少ないレアなキノコであるのは間違いなさそうです。

アンドンタケ Clathrus kusanoi スッポンタケ目アカカゴタケ科 2024年6月19日 東京都西多摩郡奥多摩町境