終戦記念日~新暦お盆
お早うございます。今朝目が覚ますと時計は5時を指していました。カーテンを開くと木漏れ日が差し込んでいて、今日もいい天気です。気がついてみると眼鏡をかけたまま、電気もテレビも付けっ放し。どうしたことか?思い出して見ました。昨夜は確かに、TBS系のニュース23の特集シリーズ「終わらない戦争」を見ました。敗戦で生き残り、日本に帰らずビルマやタイやアジア各所の戦地に残留してその地に根を生やして、62年後の今日まで生き延びた旧日本兵たちの証言。「俺の人生ってなんだったんだろう?」・・・・齢八十を数えて、異国の地で、在りし日の戦争を訥々と語る人々の寂しげな、それでいて逞しく生き抜いた生命力が、目に焼きつきました。「ああ、もう12時だ。寝なくっちゃ・・・」睡眠薬を飲んで、お風呂にお入り、ベッドに入ったところまで思い出しました。眼鏡も掛けたままだったところを見ると、そこでバタンキューだったようです。思い出した所で、 「そうだ、今日は終戦記念日だ。62年前のあの日僕は何していたかなあ」 と考えました。確か、奈良の海軍経理学校に居たおんちゃん(長兄)の所に飛んでいって、「戦争負けたよ、今日天皇陛下の終戦の詔勅がでるよ。早く帰ってきて」と知らせに行ったような気がします。前にも書きましたが、僕の同級生に陸軍の要人の子息が居て、終戦の詔勅が発令され戦争が終わるとるという情報を前日に聞いていたからです。当時海軍少尉だったおんちゃんは、「本当か?!!ここでもそういう噂があってさ、今部下を集めて、日本が降伏するという噂は敵の謀略である。惑わされず任務を全うせよって訓示したところだよ」そんな会話をした覚えがあるんですが、何せ62年前のこと、真偽のほどは自信がありません。記憶を辿って、そんなことを考えていると、天井のほうから、一枚の葉書のような白い紙がふわふわっと落ちてくるのが見えました。「何だろう?拾わなくちゃ」 とベッドから起きて探しましたが何も見つかりません。幻想を見たようです。あっそうか、今日は新暦のお盆のなか日だ。ママが帰ってきてたのかあ~ママは何の因縁か、ろくでなしの亭主に捕まって、無残な生涯を過ごした人ですが、お嫁に来たこの家が本当に好きでした。きっと僕のことはともかく、忘れ形見の一人っ子なんちゃんが元気でいるかどうか、そっと見に来ていたんだとおもいます。こんな話年寄りの妄想でしょうか?今日は何としてもお墓参りをして亡き妻や、両親の冥福を祈ろうと思います。