ellenoa

2013/01/05(土)11:19

1月5日「天下、意の如くならざるもの、恒に十に七、八に居る」

中国古典(444)

1月5日「天下、意の如くならざるもの、恒に十に七、八に居る」 「天下不如意、恒十居七八」 『晋書』 この世の中には、自分の思いどおりにならないことが七、八割もある、という意味だ。 晋代の羊祜という将軍が語ったことばだという。 羊祜は征南大将軍として南の国境沿いに駐屯し、呉に対する進攻作戦を練りあげていた。 だが、なんど政府に進言しても、進攻の許可がおりない。 十分な成算あってのことだったが、政府の許可がなければ軍を動かすことができなかった。 苦労して作戦計画を練りあげた羊祜としては、なんとも歯力ゆかったにちがいない。 そのとき泄らしたのが、このことばだといわれる。 現代でも、羊祐の嘆きはそっくりあてはまる。 とくに、組織のなかで生きている人ほど、この嘆きは深刻であるかもしれない。 人生には、どんなに努力し、どんなに苦労しても報われないことが多い。 しかしそのことを肝に銘じながらも、努力を怠らないことが肝心なのである。 【送料無料】中国古典一日一言 [ 守屋洋 ]

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