2013/01/05(土)11:19
1月5日「天下、意の如くならざるもの、恒に十に七、八に居る」
1月5日「天下、意の如くならざるもの、恒に十に七、八に居る」
「天下不如意、恒十居七八」 『晋書』
この世の中には、自分の思いどおりにならないことが七、八割もある、という意味だ。
晋代の羊祜という将軍が語ったことばだという。
羊祜は征南大将軍として南の国境沿いに駐屯し、呉に対する進攻作戦を練りあげていた。
だが、なんど政府に進言しても、進攻の許可がおりない。
十分な成算あってのことだったが、政府の許可がなければ軍を動かすことができなかった。
苦労して作戦計画を練りあげた羊祜としては、なんとも歯力ゆかったにちがいない。
そのとき泄らしたのが、このことばだといわれる。
現代でも、羊祐の嘆きはそっくりあてはまる。
とくに、組織のなかで生きている人ほど、この嘆きは深刻であるかもしれない。
人生には、どんなに努力し、どんなに苦労しても報われないことが多い。
しかしそのことを肝に銘じながらも、努力を怠らないことが肝心なのである。
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