Loving Spoonful ~エリーより愛をこめて

2009/01/15(木)22:40

釣りの世界から届いた便りは嬉しく懐かしく......

今日の出来事(179)

きょうポストを開けると 私宛に冊子が届いていました。 買った覚えがなかったので 何だろう.....と思って開いてみると 「へら専科」という雑誌が一冊......。 あ、と思った瞬間 教え子の顔が思い浮かびました.......。 彼は私が初めて送り出した卒業生。 ふだんはひねくれたことを言ってみたり 素直じゃない面も見せていたので 彼のことをあまりよく言わない教師もいました。 でも本当は誰よりも細やかで優しい子でした。 修学旅行に行った先から おかあさんの誕生日だから、と言って 家に電話をしておめでとうを言ったこともあります。 私にも心がこもったクリスマスカードを くれたりもしました。 高校生の頃は私のことを 親しげに名前で呼んだり お揃いの腕時計を買おうと誘われたり 卒業式が近い頃になると 毎日電話がかかってきたり..... 私は君の彼女か~?と思うようなことばかり やっていましたが かわいく憎めない子でした。 卒業してからも 自分が書いた小説を送ってくれたり 年賀状をくれたりして 近況を知らせてくれていました。 長男がまだ赤ちゃんの頃 家に遊びにきたこともあります。 その時は学生の頃とはうってかわって 敬語なんかでしゃべって なんだか別人のようでした。 社会に出るとやっぱり変わるんですね~。 なんだか呼び捨てにされていた頃が 懐かしかったです。 通信教育で大学に行き、 その後、釣りの雑誌の編集の仕事に 携わるようになったことは聞いていました。 だからこの雑誌が送られてきて すぐにわかりました。   巻末のスタッフの欄に 彼の名前をみつけた時は なんだか身内の名前が載っているような 気分になりました。 手紙が添えてあり 今年こそはまた会いたいと 丁寧な文で近況報告が書かれています。 18歳だった彼も今はもう30歳を過ぎています。 今度会ったらきっと 見違えるように大人になっていることでしょう。 こんなふうに 卒業してからも便りをくれたり 社会で活躍する姿を見ると とってもありがたい気持ちにさせられます。 たとえ卒業して巣立って行っても 一度関わったら一生担任、というような気持ちで私はいます。 学校を離れたらもう教師でも生徒でもないけれど 人間対人間としてつき合っていきたいと思っています。                  たった1年のつきあいだった子で 離れてからもう16年も経つのに 毎年欠かさず誕生日のメッセージを 送ってくれる女の子がいます。   在学中からいろいろ問題を抱えた子でしたが 私は厳しいことは言わず 来る時にはいつも黙って受け入れてきました。 叱ってくれる人は他にもたくさんいるから 甘えさせてあげる人が 一人ぐらいいてもいいんじゃないか、と思って 見守ってきました。  私とその子で築いてきた  お互いだけがわかる人間関係があります。 また今年も巣立って行く子らを 見送る季節が近づいてきています。 淋しくもあり、眩しくもある季節です.......。 

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