2009/02/12(木)18:55
昨今の驚くべき大学入試事情
2月も半ばに差し掛かり
受験シーズンまっただ中ですね。
最近はAO入試が増えたこともあり、
早い時期から受験できる大学も多々ありますが
これから3月末までは
最後のチャンスに賭けて
一般入試にトライする受験生の勝負の時です。
今年度はかなり久しぶりに
受験生の面倒をみることになり
昔とはずいぶん変わってきている
大学入試のシステムにとまどいながらも
なんとか頑張ってやってます。
しかし今や全入時代といわれている大学。
本当に、本当に学生が集まらないんですね~。
もちろん有名大学はいつの時代も変わらず
高い人気と質の良さを保っているでしょうけれど
その他大勢の大学はかなり学生の募集に苦戦しているようです。
最初に驚いたのが埼玉県の某T大学。
AO入試でエントリーシートの提出と
面接試験があるのですが
まずその面接の日(つまり試験日)を
受験生の都合のいい日に合わせてくれるんですよ。
おまけに面接でうまくできないと
再度面接の日を設けてくれ
何度か面接でそれなりの得点がとれるまで
アドバイスをしながら繰り返し面接試験をしてくれるんです。
つまり面接指導を大学の方でやってくれるわけですね。
もちろんあまりに出来が悪いと
さすがに打ち切られてしまうみたいです。
それからやはり埼玉県のS大学。
実はバカな男子生徒が
願書提出の期間内に提出するのを忘れてしまい
その日の夜それに気づいたのです。
ふつうはそれでもうOUTですよね。
しかし、彼はあきらめきれず
翌日の朝大学に電話をして
家の事情でどうしても出せなかったのだが
今から受け付けてはもらえないか、と嘘をついて
ダメもとで大学にお願いをしたところ......
その日のうちに調査書を持って行けば
受け付けてくれる、ということで
奇跡的に彼は出願することができたのです。
そんなのあり?!
やっぱり一人でも多く
受験料を払ってもらいたいんでしょうか。
そして最近これから受験できる
2月~3月入試の大学の日程を調べていると
なんと~
願書の受付が試験当日でもOKなんていう大学がありましたよ。
コンサートの当日券じゃないんだからっ!!
いやぁ~どこも受験生が集まらないんですね。
それを切実に感じたのが
某短大の方が我が職場に営業に来られた時。
その方は対応した進路指導部の教員に
「どうすれば生徒が集まりますかね。
試験をなくせば集まりますかね?」って相談したそうです。
そりゃぁ無試験で入れてもらえるとなれば
どこでもいいから大学に行きたいと思っている受験生は
喜んで志願するでしょうけど
それもなんだかなぁ......っていう感じですよね。
大学のレベルが下がって一番大変なのは
大学で教えている先生たちでしょう。
本当にご苦労様です。
“大卒”の価値が問われる時代ですね.....。