ニッポンとアメリカの「隙間」で、もがく。

2014/10/15(水)11:51

勉強になります! “Touch-A-Truck”イベント

生活_ボストン・アメリカそして日本(230)

息子が先月まで1年間通っていたプリスクールのイベントに行って来た。 またまたファンドレイジング(資金集め)が目的で、今回は”Touch-A-Truck”というもの。これは「トラックをタッチする」という文字通り、消防車など大型自動車を始め、警察のオートバイやパトカー、あるいはトラクターなどが駐車場のような大きなスペースに一同勢ぞろいして、自由に触ったり乗ったりできる。まあ、消防署に学校見学などで行ったりすると、消防士さんが説明してくれて消防車に試乗させてもらったり出来るわけだが、このイベントでは、こちらが出向くのではなく、あちらから出向いてもらうわけだ。しかもいろんな機関から一度に集まるので、参加者は興味のあるものを少しずつお試しできる。 私も息子がまだこのプリスクールに通っている時に、この「出向いてもらう」ための交渉プロセスに関わったのだが、ほんと、私、こういう営業関係は苦手。。。だってさー、消防署とか警察に電話して、消防車とかパトカーとか持って来てくださいって頼むのなんてそんなもう恐れ多くて誰がそんなこと出来ますかいな。。。我が家は夫側の親戚を頼ってストリート・スウィーパー(要するに、道路の清掃車ね)をゲットする当番になったのだが、なかなか担当者までたどり着かず、義母が自分ちのピックアップトラックを持って来てくれると言ってくれて、それでお茶を濁すことに。。。後は、消防署員の親戚を頼って、とりあえずどこに電話すればいいかを聞くとか。。。何か、いかにも、自分はいちおう貢献してますと言わんばかりに。。。後から分かったことではあるが、このTouch-A-Truckイベントと言うのは、ファンドレイジングの中でも一般的なものらしく(日本で言うと「幼稚園のバザー」と同じようなレベル?)、警察や消防署などお堅い機関とはいえ依頼される側も馴れているみたいだ。でもやだよ、私は。 しかし、このイベントを仕切ったお母さんの有能さと、関わった他の親達の交渉力と人脈と営業力が功を奏し、当日は工場跡みたいな建物(今はアートスペースになっている)の駐車場スペースに乗り物が勢ぞろい! 私のイチオシは航空会社勤務のお母さんがコネで調達して来たケータリング用の大型トラック。荷台が飛行機の高さまで到達するようにエキスパンダーで上下するようになっていて、それも実演してくれたらエライ高さですごい迫力。 それから、ボストン市の消防車も来てくれたが、その他にもMassPort(マサチューセッツ州港湾局?)の消防署の小型トラックも来てくれて、その消防士さんは非常に知識が豊富でとても勉強になった。試着コーナーのヘルメットと防護服はとてつもなく重く、これにさらにタンクを持つなんて考えられない。尊敬。。。この人は空港勤務らしいが、病気やけが人など、結構出動回数は多いらしい。ヘルメットは皮製で、アメリカ独立宣言に関わったフランクリンがそのデザインに一部関わっていたとか、制服についているホルンを象ったロゴは、階級によってどんどん数が増えていく、つまり、ホルンが多ければ多いほどエライ人だと言う意味らしく、しかも、このホルンは、その昔、火事が起こると付近の住民にそれを知らせるために消防士が使ったとか。なかなか本からの知識では得られないことを教えてもらい、非常に勉強になった。 いやーほんとタメになるわぁー。 息子はほぼ1ヶ月ぶりにお友達と会えてとても嬉しかったらしく、一緒に乗り物に乗り込んだり、会場を駆け回って遊んでいた。娘はいつの間にかフェイスペインティングの仕事を買って出て、真剣な面持ちで小さな子供達にフェイスペインティングを施していた。餌食となったお子さんならびにその保護者の方々、心よりお詫びを申し上げます。。。(でもそんな娘の姿を遠目に見て「やっぱり!」とげらげら笑っていた私と夫。。。) 毎度のことながら、こういうイベントに対するアメリカ人の組織力、統率力は尊敬に値する。特に、全員が協力・参加しやすいように仕事を分担する方法など、本当に上手い。ただ、それでも全員が全員同じレベルとエネルギーで以って貢献するわけではなく、必ず当然、ほとんどやらない人もいるのだが、そういう人達はこう、自然淘汰されて行くというか、もう、リーダーシップを取る人のパワーに蹴落とされていくというか(笑) 私はもうこのプリスクールには関わっていないこともあって、最後の片付けとか、地味に手伝わせてもらいましたが、いやー、今回もアメリカの底力を見せてもらいましたわ。

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