2010/09/17(金)16:25
お金を稼ぐ5
お金を稼ぐ4のつづきです。
新築のケースを考えてきましたが、今回は中古物件です。
中古で知っておきたいのは、減価償却の計算方法ですね。基本的には下記の式で計算します。1年未満は切り捨てです。
・法定耐用年数の全部を経過した資産
法定耐用年数×20%=耐用年数
・法定耐用年数の一部を経過した資産
(法定耐用年数-経過年数)+経過年数×20%=耐用年数
木造アパートは、法定耐用年数が22年です。
築10年だと耐用年数は14年
築15年で10年
築20年で6年
築22年以降は4年
となります。
お金を稼ぐ4で「10年後に利回り11%3290万円で売却」ってのをやりましたが、その物件を買ったどうなるか?
・築10年木造アパートを買ったらどうなるか
物件価格3290万円(建物2290万円+土地1000万円)
利回り11%(362万円)
自己資金3割(987万円)
借入2565万円 15年 2.5%固定
家賃は年1%下落
空室率5%
購入諸経費は物件の8%(全額資産計上)
年間運営費は物件の3%(諸税・管理・大規模修繕含む)
青色65万円控除適用
所得税等の税率30%
初年度は39万円の現金が手元に残ります。
ローン完済の前年に減価償却が切れるので46万円の赤字となりますが、完済後は約150万円のお金が残ります。
ただ、自己資金が回収できるのは20年後で、建物は築30年になってます。
では、築15年利回り12%ならどうでしょうか。
・築15年木造アパートを買ったらどうなるか
物件価格2866万円(建物1866万円+土地1000万円)
利回り12%(344万円)
自己資金3割(860万円)
借入2235万円 10年 2.5%固定
(融資期間は計算した耐用年数にしてみました)
家賃は年1%下落
空室率5%
購入諸経費は物件の8%(全額資産計上)
年間運営費は物件の3%(諸税・管理・大規模修繕含む)
青色65万円控除適用
所得税等の税率30%
初年度からローンが終わる10年後まで、ずーっとキャッシュフローはマイナスです。
10年間、補填し続けないと維持できません。
もちろん、ローンが終われば手元に160万円くらいのお金が残るようになりますが、自己資金が回収できるのが17年後で建物は築32年になってます。
・築15年利回り12%で融資期間を20年にしたらどうなるか?
初年度は97万円の現金が残ります。
10年後には自己資金の860万円も回収できます。
ローンを完済する20年後には、自己資金以外に162万円の現金があって、翌年からは約14万円のキャッシュフローが得られます。
ただ、ローン完済時で築35年。築40年までを限界としてますので、あと5年しか稼いでくれません。
仮定になりますが、築15年のアパートを買って、築40年までの25年間運用して、最後に解体したとします。
この時点では、土地が資産となります。
これ以降は、この土地をどうやって運用するかですね。
売却してもいいですし、新しくアパートを建ててもいいです。子供が家を建てるのに使ってもいいですね。
自分に合った不動産投資を是非考えてみてください。
長くなりましたが、お金を稼ぐシリーズはひとまず終了です。
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