南オーストラリア州 (SA州)南オーストラリア州 (SA州)(国内生産量の48%) 南オーストラリア州(以下SA州)でブドウ栽培が盛んに行なわれるようになったのは、 最初の移民が入植した1836年頃からでした。 その当初、ヨーロッパからの移民が伝統的なワインの醸造技術とワインの品質向上に貢献したことが、 現在国内最大のワイン産業に成長する基盤となりました。 SA州は多様な栽培環境を持ち、ブドウの品質も高いことから、 下記の地区であらゆる種類の高級ワインを見つけることができます。 オーストラリア大陸の中央にまたがる南オーストラリア州はワイン産業の中心地であり、 オーストラリア・ワインの大半を生産しているだけでなく、世界最古のブドウの木のある地でもあります。 南オーストラリア州のバロッサ・ヴァレー産地やアデレード・ヒルズ産地に見られる由緒ある 古いブドウの木は、世界各地から隔離していたことが功を奏し、北米やヨーロッパ、 そして後にオーストラリア東部のブドウ園を襲ったフィロキセラの被害を免れることができました。 検疫規制が設けられたため、南オーストラリア州のブドウ園はフィロキセラから完全に守られ、 この州のブドウ栽培の優位性を保つことができました。 南オーストラリア州は世界最古のブドウの木を誇るだけでなく、多様な産地に恵まれています。 比較的温暖なバロッサ・ヴァレーをはじめとして、 海洋性気候に恵まれたフルーイオ半島のマクラレン・ヴェール産地、サザン・フルーイオ産地、 カレンシー・クリーク産地、ラングホーン・クリーク産地や、より冷涼なアデレード・ヒルズ産地、 そしてより温暖なマレー河沿いのリヴァーランド産地などがあります。 州の南東部にはライムストーン・コーストと呼ばれる地域があり、ここには石灰岩に重なる テラロッサ土壌があり、クナワラ産地特有のエレガントな赤ワインを造り出しています。 ライムストーン・コースト地域は、パッドザウェイ産地、ラットンブリー産地、 マウント・ベンソン産地も包含し、地名ともなっている石灰岩(ライムストーン)の影響のみならず、 南氷洋の風の影響を受けた名高いワインを造り出しています。 南オーストラリア州のワイン産地
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