カテゴリ:お仕事
さてさて・・・
今日はちょっと早めのアップです 昨日の続き、 生殖補助医療胚培養士の資格試験の面接・口頭試問のお話です。 後輩達からスタイルを聞いている限り、 昔も今も変わらず、で、 受験者1名に対して3名の面接官で行われます。 私たちの時は面接がこれからの人と終わった人が一方通行で会場を行動するため 面接が終わった人が、これからの人に「どういう質問をされた」という事を その場ですら話をすることが出来ないようなシステムになっていました。 で。 臨床的には提出する書類の中に「症例報告」があるので それを基にした質問と、勤めている病院のことなどを聞かれます。 何人の医師・何人の胚培養士(研修生も含め)で 年間何件ぐらいの採卵を行っているのか、などですね。 ・・・。 私の後輩が受験した時には毎日がイッパイイッパイで 自分の病院がいったい年に何件ぐらい採卵しているか把握してませんでした! そっか、日々流されていると、そんな事になっちゃうんだな、と、 先輩として後輩指導をきちんとしなければ、と思い知らされたのですが、 今や彼女は立派なトップの胚培養士としてスキルを身につけているので まぁ今となっては笑い話ですね・・・(爆) 臨床のことは日頃の業務をきちんとこなしていれば、答えられるでしょう。 そして基礎的な問題。 昨日も書いたとおり、これが難しかったりしますねー。 しかも面接で舞い上がっている上にちょっぴりヒッカケ的な口頭試問だったりします。 過去に後輩たちが聞かれた口頭試問は ・胚盤胞と胞胚の違いは? とか ・精子を構造している一番外側は何? とか。 他にもウー、そこ聞くかね、って唸っちゃった質問がいくつかありました。 もちろん面接官によって全く面接の雰囲気は異なるようですが、 厳しい面接官だと待ったナシのようですけれど じゃぁ、その質問は後で答えを聞くからね、とか、 ヒントを沢山出してくださる面接官とか、 聞く人聞く人によって、それぞれ異なるタイプの面接だったようです。 あとは倫理問題は必ず聞かれるようです。 私も、うちの病院のKちゃんも、同じような質問でした。 簡単に言うと「自分の友達が提供卵子の体外受精を望んだらどう対応するか」 ・・・みたいなことですね。 これには、日本産科婦人科学会や日本生殖医学会での決まりを抑えた上で さらに自分自身の意見を問われます。 教科書的な答えしか言わなかった場合は、 さらに「うん、じゃぁ、あなたならどうするの?」と突っ込まれます。 胚培養士になろうとする個々の人間がどのような考え方を持っているのか、 そんな倫理観を問われているのだろうな、と思っています。 今年でたぶん10回目になる胚培養士の資格試験ですが・・・ 今後またどのように改正されるかは、全く見当もつきません(汗) ただ、実務経験・書類審査・講義・筆記試験・面接っていうスタイルは あまり変わらないのではないかなー、と思いますがどうでしょうか・・・? それからこれは資格を取った後の話ですが。 胚培養士の資格は5年更新です。 胚培養士の資格は5年間の実務経験がないと更新できず資格が剥奪されます。 もちろん、産休や育休による休業は可能ですが、 その分資格の更新が遅くなります。 胚培養士としての実務経験がない状態で、資格の凍結は出来ますが 凍結期間も2年未満であればそのまま更新時期が2年遅れるだけですが、 2年から3年の間であると、更新する際に講習を受けなければなりません。 またそれ以上の凍結期間は許されません。 胚培養士は常にその業務に従事していなければ更新できないということですね。 これってとても厳しい条件であると思いますが、 現実的に業務に従事せずに胚培養士のスキルを忘れずにいる、 手が身体が、きちんと動くかどうか、というのは 確かに胚培養士業務を続けていないと出来ないかもしれません。 ただ、この条件があるために せっかくの胚培養士資格も更新できず資格剥奪になる方が結構多くいます。 更新が出来る人は全体の7割程度、というのですから、 胚培養士の資格は取得も更新も厳しさが背景にあるといえますね。 そんなわけで。 二日に渡って胚培養士の資格について書いてみました。 皆さんは、、、受けてみたいと思いますか・・・??? それでは今日もクリックをお願いしまーす にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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