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テーマ:赤ちゃんが欲しい!(9174)
カテゴリ:お仕事
なんだかすっかり秋めいてきました。
皆さんのお住まいの方はどうでしょうか・・・? さて、今日はお勉強ノート的に日記を書いてみますね 題して、顕微授精の適応とリスク。。。 なーんて、ちょっと大げさですが(爆) 顕微授精を受ける対象の患者様は本来なら、 ☆体外受精で受精障害となった場合 ☆体外受精で受精障害になると予想される場合 1)重症な男性不妊の場合 2)精子は居るけれど、そのほとんどが死滅してしまっている場合 3)動いている精子が居ない場合 4)射出された中に精子が居なくて、手術で精子を取って来る場合 ・・・という風に定義付けられています。 でも最近では、 はじめての体外受精の時に、念のために顕微授精も併用する とか、 体外受精をやってみたけれど、受精が確認出来ないため、レスキューで顕微授精する なんていう場合の適応もあります。 ただ、病院によっては、 ☆卵が1個しかなかった場合 ☆高齢女性の場合 なんかにも顕微授精を選択したりします。 本来の適応ではないけど、受精しなければ始まらない、という理由だと思いますが。 これについては調べた方がいるんです。 『卵が1個しかない場合、顕微授精と体外受精、どちらが受精率が高いか』 ・・・という事を調べた場合、 『年齢が若くても若くなくても、顕微でも体外でも受精率に差は無い』 ・・・という風に報告されています。 また、妊娠率についても体外受精と顕微授精の差を認めていない、とのこと。 ・・・つまり、顕微授精を選択する理由が全くないのです。。。 だから、男性因子ではない場合は、顕微授精を選択する必要はない。 お金がかかる、うんぬんも大きいとは思いますが、それだけではない。 顕微授精は、体外受精よりも体外で操作することがとても多くなります。 それは。。。 1)卵の周りの細胞を酵素などを使って取り除く 2)運動良好な精子を1個捕まえて、非働化という処理をする 3)2の精子を卵の細胞質の中に細い針で入れてあげる ・・・という操作をするからです。 その他にも、 まだまだ歴史が浅い顕微授精。 最初の顕微授精の子供が世界で初めて生まれて、来年でやっと20年。 どんな遺伝的なリスクが潜んでいるか、わからないままなんです。 動物では色々と報告されていますが、それがすべてヒトに応用されるというわけでもないし。 将来、顕微授精の子がどんなお爺ちゃん、お婆ちゃんになるかは誰もわからない。 わからない事があるから、 顕微授精は必要な時だけ行うのが望ましい、と警鐘を鳴らすDr.もいるぐらいです。 ちなみに。 先天異常の子供が生まれる確率は、 自然妊娠の場合 1.7-1.9% 体外受精の場合 1.21%(やや低め?) 顕微授精の場合 1.68%(自然と同じぐらい) 凍結胚移植の場合 1.47%(やや低め?) 生殖補助医療全体では 1.68%(自然と同じぐらい) ・・・という報告があります。 今のところ、顕微授精でも体外受精でも特に問題は無い・・・のかな・・・? 年齢別だと40-44歳で約2%ぐらい、 45-49歳では14%を超えます。(一気に増えてしまう) 無理に怖がる必要もないけれど、 無理に顕微授精を選択する必要もないってことですね。 うちの病院でも、顕微授精か体外受精か、どちらかで悩む患者様がいらっしゃいます。 その時々の精子や卵の状態でも違うから、 その時々に悩むこともあるんです。 そういう場合は、私たち胚培養士と医師が、 過去の経験や検査結果からいろいろと総合的に判断して話し合って、 最終的には、担当の医師と患者様で話し合って決断します。 顕微授精だとお金もかかってしまうので、 強引に顕微授精を選択するなんてことは、ありません。 ・・・だから。 中には、他の病院で「あなたは顕微授精でないとダメです」と言われて来た患者様が、 うちの病院で検査すると、どうも顕微授精をする理由がない、 というわけで、 あえて、体外受精を選択してみると、、、、。 あっさり、受精する!体外受精でも問題なかった!! ・・・なんてことが、あったりするぐらいなんですよ。 顕微授精を選ぶことって、やっぱり難しいのですー。 ↓というわけで、いつもありがとうございます!↓ 励みになります♪今日もよろしくお願いします! にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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