今を生きる母
今朝、母が転倒してしまい、起き上がることができなくなってしまいました。日ごろ、お医者さんから「転ばないようにね」と言われているのと母が痛がっているのを見て父はあたふた。急いで病院へ連れて行きました。幸い、骨に異常はなく、痛み止めの注射を打ってもらい2,3日様子を見ることに。家に帰ってから、母は「どうして腰がいたいのかね~?」「今朝、転んだからだよ。」「そうなんだ。」と納得。しかし、同じことを何回も繰り返す母。いつもの思うことですが、転んだことも、病院へいったことも記憶から消え、いつも今に生きている母。過去も未来も憂うことなく、最近はとても穏やかな精神状態です。認知症発症のころは、幻覚の症状がでて、人相が変わり、また時には誰かのことを悪く言ったり・・・、そんなことに対応しているのが大変でした。しかし、近頃は誠に穏やかです。人は仏様に近づくと、自然に心が落ち着くのでしょうか?認知症の進行が進んでいらっしゃる方はそんなことはいってられないかと思いますが・・・。母に関していえば「老い」とはこういうものかと感じます。今の状態が出来るだけ長く続くようにと思うこの頃です。