なんちゃって農家
・・・職場のある人から 「うちさぁ、ミカンの木を持ってるんだよね。」と聞いた。 「???・・・なんすか?それ?」ここからさほど遠くない県の西部は、有名ではないけど、ミカンの産地だ。そこの農家から、ミカンの木を1本買ったんだって。土地使用料?会費?が 15,000円/1年。農家のオジサンは、特になんもしてくれないのだが、「そろそろ収穫時だよ。」と連絡をしてくれるのだそうだ。そして、家族で都合の良い日に収穫に行く。 「わぁ。いいっすね~。(ミカン大好き♪)」 「でもさ・・・」オジサン なんもしないので、木は伸び放題で、 「初めて行った時、ミカンの木ってあんなデカイもんなのかって思った。」梯子を立てて、取り入れをするのだが、梯子じゃ足りなくて、そこからまた木登りをして更に上まで上がり、 「もう途中まで行くと力が尽きちゃってさ。」木のてっぺんまで、ミカンだらけなのだが、上の方は、もう、鳥に食べてもらうかとか、自然にお任せするしかないようだ。 「それは大変そうですね。」 ← ひとごと 「それにさぁ・・・」収穫には3日かかるので、宿泊費、そこに行くまでの運賃がかかるし、仕事の都合で連休が取れない時は、日帰り3回に渡って収穫に行くそう。 「知り合いに取りに行ってもらったらどうですか? プチミカン狩りって事で。(笑)」 「入口を入って、3本目の木を左に曲がって、そこから5本進んで 更にそこを右に曲がって8本進んで、みたいなさ。」当たり前だが、辺り一面がミカンの木だし、表札があるわけでもないので、説明するのが、とっても難しい。 「説明するよりも、一緒に行った方が早かったりするんだよね。」(笑)毎年、大体10kgくらいの箱にすると15箱取れるので、 「とても食べきれなくて、あちこちに配るのよ。 今年 持ってくるから、遠慮しないで持って帰ってよね。」 「わ~!!すっごく楽しみっす♪」まぁ、商品じゃないので、色味や形はまちまち。いびつなものや、傷のついたものがたくさんあるのだが、、人様の手に渡るとなると、あんまりヘンなものは渡せないという事で、 「収穫して家に持って帰ってからがさぁ、また大変なわけでさ・・・」形、キズありの仕分け → サイズの仕分け という工程。(笑) 「S・M・L とかって仕分けしてると、ミカン農家になった気分よ。」で、あちこちに配っても、15箱がイッキに捌けることはないので、部屋のあちこちが箱だらけで、家中ミカンの香りで充満してるそうだ。消毒をしているわけじゃないので、カビたり腐ってくるものを分別するために、こまめに箱の中をチェックするのも作業のひとつ。 「そりゃ、大変ですね。(笑)」 「そうなのよ。でさぁ・・・・・」 「はいはい。」 「そうやって、『ミカンのある生活』やってるとさ。 あぁ、このミカンの色はいいねとか、この形いいねとかさ。」 「あはははは。」 「なんか ミカンってカワイイよねとかって話になったりしちゃうわけさ。」 「まさしくミカン農家ですよね。(笑)」去年は仕事の都合で収穫に行けなかったのだが、、それまでは、毎年、ミカン ミカン、ミカン、のビタミンC効果で、お子たち、家族みんなが、風邪をひいた事がなかったそうだ。う~ん。冬が楽しみ♪♪♪ (それまでこの職場にいればだけど)